2023 Fiscal Year Research-status Report
バイオレットライトが高齢者の睡眠・生体リズムに及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
22K07398
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
芦田 耕三 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (70291474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白濱 龍太郎 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (10769532)
藤井 昌学 岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (30641758)
満倉 靖恵 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (60314845)
荒田 晶子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00266082)
宮本 和也 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70974608)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | バイオレットライト / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
岡山大学倫理審査委員会で承認後、「光刺激が脳波や生活リズムに及ぼす影響の測定」による臨床試験を施行中である。日中3時間の光刺激を行い、その前後で主観的な睡眠評価(ピッツバーグ睡眠質問票、エプワース眠気尺度、スタンフォード眠気尺度、アテネ不眠 尺度)、気分評価・認知機能評価(MMSE: Mini-Mental State Examination, HDS-R: 長谷川式認知症スケール, MontrealCognitive Assessment(MoCA-J)ハミルトンうつ病評価尺度 (GRID-HAMD)、さらにポリソムノグラフィー検査による睡眠評価等を行うものである。また併せて光刺激前後及び刺激中、観察終了時の体温、尿・唾液中のホルモン濃度(メラトニン・オキシトシン・コルチゾール等)の変化を測定した。 現在、12例の臨床試験組み入れが完遂しており、日中3時間の光刺激に伴い、白色光と比較し、研究群において主観的な睡眠評価、認知機能評価において良好な傾向が見られている。またポリソムノグラフィー検査においても、深睡眠の割合の増加が見られている。またREM睡眠の増加が見られ、睡眠構築にも好影響を与えている可能性がある。現在、ホルモン測定を行なっており、結果を蓄積中である。今後、さらに患者リクルートを行い、試験完了を目指す予定である。また興味深いことに、白内障等の手術後の例では光刺激による効果が減弱あるいは認めない可能性が示唆されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床試験の組み入れが進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床試験を完遂すると共に、併せて共同研究先とともにマウスモデルを用いて、メカニズムの一部を明らかにしてゆく。
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Causes of Carryover |
今後、臨床試験は進行しているが、まとめてホルモン等の測定を行う予定であり、次年度に測定を延期したために使用額が生じた。今後、ホルモン測定・解析等に使用する予定である。
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