2023 Fiscal Year Research-status Report
医療情報システムを用いた頭頸部がん終末期予後予測法の開発
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22K07420
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
岸野 毅日人 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20532683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 浩巳 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80398049)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | 頭頸部がん / 終末期 / 予後予測 / SS-MIX |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における課題は下記の通りである。 【課題①】:SS-MIXを利用した情報収集システムの確立 【課題②】:頭頸部がん終末期予後予測法の開発 課題①につき、令和4年度は研究分担者の協力のもと、情報収集プログラムの作成は終了している。研究分担者の所属する川崎医療福祉大学と川崎医科大学との間で当プログラムを用いてデータ抽出の予備検討を進める予定であるが、川崎医療福祉大学へのデータ移行につき倫理委員会への追記が必要であり、令和5年度に本学倫理委員会にて対応を行った。これにより、川崎医療福祉大学へのデータ移行に支障がなくなった。今後、当該プログラムの運用に支障がないか、シミュレーションを行う。シミュレーションにて問題点を抽出し修正した後、本格的に共同研究機関に情報収集プログラムを導入していく予定である。 課題②については、各協力研究機関における事務手続きが完了し、昨年度より症例集積を継続している。先行研究から、予後予測法間の有意な差を検出するために100例程度必要であり、共同研究機関における頭頸部癌新規症例数から計算し、症例登録期間を2年半としている。既に症例登録期間の大部分が経過し、各施設からの報告を合算すると必要な症例数は十分確保できる見込みである。後ろ向き研究であり症例数が増える分には支障ないこと、またデータ不備による脱落症例も一定数あると想定されることから、症例登録期間は予定通り令和6年9月30日までを想定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
課題①につき、川崎医療福祉大学での倫理申請に時間を要したが、SS-MIXから情報を抽出するプログラムの試験運用を行うところまできている。今後は実際に試験運用を行う。その後、共同研究機関へのプログラム導入を行っていく。 課題②につき、症例集積は想定よりも順調に進んでいる。引き続き各共同研究機関と協力し、症例集積を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
課題①につき、基幹研究機関である本学での研究計画書変更申請が終了している。研究分担者の施設における倫理申請も終了しており、川崎医療福祉大学と川崎医科大学間でのデータ抽出シミュレーションを行う。その後、共同研究機関の医療情報責任者に連絡した後、データ抽出を行う。 課題②につき、昨年度に引き続き各施設の研究分担者の変更が報告されており、報告に基づいて研究計画書の改訂を行う。症例集積については変更なく継続する。
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Causes of Carryover |
令和5年度にデータ抽出シミュレーションを終了し、各研究協力機関にデータ抽出についての説明責任を果たすため研究分担者の旅費を計上していたが、シミュレーションが完了していないため令和6年度以降の作業となっている。今後、説明責任を果たすための費用やデータ抽出のエンジニア派遣費用を要する見込みであり、令和6年度に繰り越している。
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