2022 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of relevant microRNAs and molecular mechanism for detecting early gastric carcinoma
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22K07444
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
小原 英幹 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10612476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩間 久和 香川大学, 医学部, 准教授 (20398035)
正木 勉 香川大学, 医学部, 教授 (30335848)
千代 大翔 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50769346)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 早期胃癌 / 早期発見 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、早期胃癌に特異的に発現するmiRNAの同定とその診断への応用、腫瘍増殖・浸潤に関連する分子を網羅的に解析し腫瘍発生初期におけるmiRNAの機能解析を行うことである。組織中の特異的miRNAの同定後、血清中でもその有意発現が証明できれば早期胃癌の新たな検出マーカーとなる可能性を秘めている。また早期胃癌の浸潤に関連するmiRNAが同定されれば、内視鏡摘除か外科切除かの治療方針の決定に大きく寄与しうる可能性がある。さらに、本研究を通して得られる知見が癌浸潤に関連するメカニズムの解明に寄与し新規抗癌剤などの新たな治療法開発の手がかりとなることが期待される。 早期胃癌において特異的に発現するmiRNAの同定:早期胃癌のESDによる一括切除片内の癌部と非癌部より採取したサンプルよりmiRNAを抽出しアレイチップに標識したサンプルをハイブリダイゼーション後、アレイ用スキャナーでスキャンした。その後、解析ソフトウエアを用いて各スポットにおける蛍光強度値の定量化を行い、特異的なmiRNA(miRNA-451a, miRNA-572)を同定した。real-time PCRにてmiRNA-572が癌組織において、周囲非癌組織に比し有意に高いことが証明された。 次いで、胃癌細胞株(MKN1,45,74など)について複数の候補となるmiRNAの発現をreal-time PCRで確認する。これらのmiRNAについて、micro RNA mimicを単独で細胞株に付加し、癌増殖効果について検討中である。引き続いて細胞内情報伝達に関わる蛋白やmicroRNA inhibitorで阻害することで胃癌細胞株に活性化が抑制できるかの検討を進める
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定どおり次のステップへ進める。
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Strategy for Future Research Activity |
同定された特異的な miRNA-572の機能解析を進める予定である。 また、早期大腸癌で同様の研究が進み、研究が完了している。その研究過程を本研究の基盤データとして活用し、研究を推し進める予定である。
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Causes of Carryover |
研究に関わる機器等の購入が遅れており、次年度使用額が生じております。
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