2023 Fiscal Year Research-status Report
ウイルスゲノム組み込みと生体機能情報のリアルタイム血中可視化による子宮頸癌の制御
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22K07484
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90223180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博幸 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (40332910)
前畑 忠輝 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90534199)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | HPV / 子宮頸癌 / ウイルスゲノム組み込み / 生体機能情報 / 血液診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮頸癌では、ヒトパピローマウイルス(HPV)ゲノムがヒトゲノムに組み込まれることが発癌の一因であり、その制御は最重要課題の一つである。研究代表者らは、HPVゲノムのヒトゲノムへの新規の組み込み解析法および咽頭洗浄廃液を用いた「面」によるHPVジェノタイピング法の開発に成功した。これらを発展させ、血液のみでHPV組み込み部位および関連する生体機能情報を可視化することができるかを明らかにすることは重要である。本研究では、HPVゲノムのヒトゲノムへの組み込み部位をG-NaVI法で同定し、血液中の循環腫瘍DNAで同部位を検出できる系を開発することを目的とした。また、血液を対象に癌特異的シグナルの可視化と遊離DNA、無標識循環腫瘍細胞の検出系を確立することを目指した。
G-NaVI法とターゲットシーケンスを用いたHPV組み込みctDNA検出法の準備実験として、複数の子宮頸癌細胞培養株からの抽出DNAを用いて、ヒトゲノムへのHPV DNA組み込み部位の同定に成功した。次にそれぞれの培養細胞株の上清検体に対し分子バーコード付きターゲットシーケンスキットを用いて癌細胞株特異的なHPV組み込み部位のターゲットシーケンスを行い、いくつかの組み込み部位の検出に成功した。得られた配列情報は専用のソフトウェアを用いて、培養上清中のctDNAをカウントし測定することに成功した。 HPVを対象に、血液検体のみでHPVゲノム組み込み部位および関連する生体機能情報を可視化することにより、癌超早期診断や発癌リスク判定などの個別化医療への応用につながる研究成果をあげることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
分子バーコード付きターゲットシーケンスキットを用いた癌細胞株特異的なHPV組み込み部位の検出系の確立等に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
HPVを対象に、血液検体のみでHPVゲノム組み込み部位および関連する生体機能情報を可視化することにより、癌超早期診断や発癌リスク判定などの個別化医療への応用を目指し、研究を推し進めていく。また、各研究項目の連携を強化し、研究全体の遂行、目的の達成に向け邁進する。
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Causes of Carryover |
研究手法の評価実験や至適化実験、再実験結果の評価等に時間を要し、関連した研究項目に着手できなかったため、次年度使用額が生じた。次年度の使用計画として、研究項目が多岐にわたるため、目的の達成に向け、主に、物品費(試薬消耗品購入)に使用する。
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