2023 Fiscal Year Research-status Report
アルギニンジメチル化異常が与えるALS病態の解明と新規病態関連因子の同定
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22K07516
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池中 建介 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70774058)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | αシヌクレイン |
Outline of Annual Research Achievements |
アルギニンメチル化プロジェクトは以下のように進行している。研究開始以前に、大脳皮質運動野のサンプルをALS3例、対照患者3例でライセートをとり、ウェスタンブロットでアルギニンジメチル化蛋白質認識抗体を用いてブロットしたところALS患者において特異的に発現が亢進しているいくつかのバンドを検出していた。今回、さらにALS3例、コントロール患者3例を追加しやはり同様にいくつかのメチル化蛋白質の発現亢進を確認できた。さらに、独自に作成した、アルギニンメチル化FUS特異抗体を用いた検証では、ALS患者においてメチル化を受けている高分子FUSの発現が著明に亢進していることを見出している。本年度中には、亢進しているメチル化蛋白質の同定と、高分子FUSの性質についてどちらも質量分析を用いた検討を終えられる予定としている。免疫沈降からの質量分析は当初のマイルストーンに比べて若干遅延しているが、今年度中に解決をできると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調な経過を示している。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きこれまでの計画通り、アルギニンジメチル化でALSを考え、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
該当年度での研究計画が順調に進み、該当分の支出が当初予定より少なく済んだ。翌年、試薬購入に充てる
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