2022 Fiscal Year Research-status Report
Clinical epidemiology and identification of novel causative genes for spinocerebellar degeneration
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22K07519
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
樋口 雄二郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10867724)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 脊髄小脳変性症 / 新規原因遺伝子 / エクソーム解析 / COA7 / FXTAS / CANVAS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は以下の2点である。①脊髄小脳変性症 (Spinocerebellar Degeneration: SCD)の包括的な遺伝子検査を継続させ、国内SCD患者の詳細な疫学データ・臨床的特徴を明らかにする。②SCDの新規原因遺伝子を同定し、臨床的・遺伝学的解析を行い、病態モデル細胞・疾患モデル生物(ショウジョウバエ・マウス)を樹立・解析することで、SCDの治療法開発のための病態解明のブレイクスルーを行う。
①については、本年度に新規に依頼されたSCDの患者(約60名)の遺伝子検査を継続して実施することができた。また、国内の脆弱 X 関連振戦・失調症候群(FXTAS)およびCerebellar ataxia with neuropathy and vestibular areflexia syndrome(CANVAS)患者の疫学データ・臨床的特徴を明らかにし、学術論文として報告した。FXTASについては995例中3例(0.3%)の頻度であり、CANVASについては、840例中15例(1.8%)の頻度であった。 ②については、既知のSCD遺伝子検査で陰性例の症例については、エクソーム解析を解析をもちいて、新規候補遺伝子Xを同定することができた。この候補遺伝子Xについては、現在、臨床的・遺伝学的解析を行っている。次年度は、病態解明のため、疾患モデル生物(ゼブラフィッシュ)を樹立・解析を進める。また、COA7遺伝子異常によるSCAN3(Spino-cerebellar Ataxia with Axonal Neuropathy type 3)については、新たに3家系を同定し、新たな表現型を呈することを明らかにした。また、ショウジョウバエモデルを用いた創薬スクリーニングを進めており、候補薬を同定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・新規のSCDの患者(およそ60名)の遺伝子検査を継続して実施できており順調である。 ・既知のSCDであるFXTASおよびCANVAS患者の国内疫学データ・臨床的特徴を明らかにし、論文に掲載された。 ・エクソーム解析によりSCDの新規候補遺伝子Xを同定することができた。病的意義の検証や機能解析がまだ実施できておらず、次年度に疾患モデル生物(ゼブラフィッシュ)を樹立・解析を進める必要がある。 ・SCDの新規原因遺伝子COA7変異については、新規3家系を同定することができ、彼らの表現型を詳細に評価し、次年度に論文投稿予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
・次年度も新規のSCD患者(60~80名)の遺伝子検査を継続して実施する予定である。 ・SCDの新規原因遺伝子COA7変異については、新規3家系を同定することができ、彼らの表現型を詳細に評価することができたので、次年度は論文化を進める。 ・新規候補遺伝子Xについては、segregation解析やIn silico解析を進め、変異の病的意義を検証する。また、次年度に疾患モデル生物(ゼブラフィッシュ)を樹立・解析を進め、論文化を進める。 ・当科で保有している、約1500名の国内SCD患者の既知遺伝子陽性例の頻度および詳細な疫学データを明らかに、論文化を進める。
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Research Products
(7 results)