2023 Fiscal Year Research-status Report
神経性やせ症におけるシナプス密度とミトコンドリア機能異常:PETによる検討
Project/Area Number |
22K07578
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾内 康臣 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (40436978)
亀野 陽亮 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40537255)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
和久田 智靖 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80444355)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経性やせ症 / PET / シナプス密度 / ミトコンドリア |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性やせ症(anorexia nervosa; AN)は極端に偏った体型認識と肥満恐怖から食事量が極度に減り低体重を来す精神障害で、長期的な治療効果が得られ難く、致死的で回復率が低いため新規治療法が望まれている。ANの病態として死後脳や脳画像、遺伝子研究から、神経伝達に重要な神経シナプスにおける異常が想定され、エネルギー代謝の点で脳内のミトコンドリア機能障害が推察されている。またミトコンドリアで作られたエネルギーがシナプス形成や可塑性に関与し、更にミトコンドリアがシナプスにおけるシナプス小胞糖蛋白2A(synaptic vesicle glycoprotein 2A; SV2A)によるexocytosisを制御していることから、ミトコンドリアとシナプスの関連自体も重要と考えられている。本研究ではAN患者においてPET(positron emission tomography)を用いてミトコンドリア機能とシナプス密度を測定することで、AN患者におけるミトコンドリア機能障害とシナプス密度の変化および両者の関連を明らかにすることを目的とし、今年度はミトコンドリア機能とSV2AのPET撮像を行えるように体制を整備し、患者リクルート体制を構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はミトコンドリア機能とSV2AのPET撮像を行えるように体制を整備した上で、患者リクルート体制について申請したが、実施許可に半年ほど時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年6月には実施許可がおりる見通しとなったので、実施許可がおり次第リクルートを進めていく。
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Causes of Carryover |
患者リクルートが遅れたため、患者リクルート費用が次年度使用額として生じた。次年度に患者リクルートが進めば大きな問題は無いと考えられる。
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