2022 Fiscal Year Research-status Report
産後うつ病と栄養に関する観察研究および周産期メンタルサポートチームによる介入研究
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22K07588
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
山本 賢司 東海大学, 医学部, 教授 (10287071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石本 人士 東海大学, 医学部, 教授 (10212937)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | うつ病 / 栄養 / 周産期メンタルサポートチーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は観察研究(前向き)と介入研究(前後比較試験)から構成される。観察研究は産科病棟に分娩目的で入院し、研究同意が得られた患者を対象とする。分娩後,4,8,12週で産褥婦の抑うつ症状の評価を行い、並行して栄養評価、身体計測、血液検査(一般生化学検査,脂肪酸,タンパク質とアミノ酸,ビタミン,無機質など)、新生児の身体発育評価を行って、抑うつ症状と母体の栄養状態、新生児の身体発育との関係を明らかにする。介入研究では、抑うつ症状を認めた症例に産科医、助産師、リエゾン看護師、栄養士、心理技術職、医療ソーシャルワーカー、精神科医で構成する周産期メンタルサポートチーム(Perinatal Mental Support Team; 以下、PMSTと略す)が介入し、介入開始時,4,8週後の時点での抑うつ症状を評価し、PMST介入の効果を検討する。 2022年度に本研究の倫理的な問題について、本学の臨床研究審査委員会に審査を依頼し、承認を得た。また、研究を実施するにあたり、対象症例の主治医となる産科医師、産科病棟看護師、助産師、リエゾン看護師、栄養士、心理技術職、医療ソーシャルワーカーなどPMSTメンバーと打ち合わせを行い、症例の同意取得から各種評価、退院後のフォロー体制など具体的な流れを調整、確認した。また、臨床検査部、外部委託検査業者と、検体、検査の流れについて確認を行い、検体の扱いや検査結果の開示方法などについて調整を行った。栄養評価、身体計測、精神症状評価を行うメンバーに対して、計測結果が安定するようにトレーニングを行った。現在は目標の症例数に達するように症例の蓄積を行っている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①担当する心理技術職の人材確保に時間を要したこと、②院内の多くの部署と様々な職種が関与する研究であるために関係各署の了解を得るための手続きが必要であったこと、③症例のエントリーに関することで倫理委員会への変更申請が必要となったことなどから、エントリー開始までに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究における当面の課題は対象症例の蓄積である。研究の内容や対象症例のエントリーの産科医師への依頼は、毎週定期的に院内で行われている「産科・小児科カンファレンス」で周知し、協力を得ていく予定である。それでも対象症例のエントリーが滞る場合には、産科外来での診療や産科医師らの回診に研究担当の公認心理師や精神科医師が一定時間同席、同行し、エントリーを促していく予定である。
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Causes of Carryover |
理由:本研究の予算で最も大きなウエイトを占めるのは検査料であるが、2022年度はまだ検査料が請求されておらず、次年度使用額が生じている。
使用計画:今後、検査料が請求される予定である。2023年度は検査料、人件費ともに支出が増える予定である。
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