2022 Fiscal Year Research-status Report
Influence of discrepancy between subjective and objective sleep duration with health anxiety on diagnosis and prognosis of insomnia disorder
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22K07590
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
栗山 健一 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部, 部長 (00415580)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 不眠症 / 健康不安 / 健康転機 |
Outline of Annual Research Achievements |
米国NSRR (National Sleep Research Resource)に格納されたデータベースのうち、MrOS Sleep Studyの2674名の、65歳以上の高齢男性のデータを用いて、睡眠時間の「主観-客観乖離」と、総死亡アウトカムとの関連を検討した。(客観的睡眠時間-主観的睡眠時間)/客観的睡眠時間を誤認指数(MI)と定義し、平均10.8年の追跡期間中の総死亡イベントとの関連を解析したところ、MIは総死亡と直線的な関係を示し、最も低いMI四分位数(対四分位数間MI範囲)は死亡率の上昇と関連したが(HR 1.28; 95%CI 1.12-1.46)、最も高いMI四分位数は死亡率と関連しなかった(HR 0.97; 95%CI 0.85-1.11)。このことより、睡眠時間の主観的過大評価は、高齢男性における総死亡の危険因子である可能性が明らかとなった。本結果は国際科学誌(Scientific Reports, 2022)上で公表した。 さらに現在、当施設の睡眠障害外来不眠症患者における、睡眠時間の「主観-客観乖離」とうつ、不安、健康不安、健康関連QOL等の精神医学的評価指標、血液・生化学検査値を含む各種臨床データとの関連を検討するために、倫理承認を得て、調査を実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画の3計画[ 1)NSRR大規模縦断コホートデータを用いた解析、2)臨床コホートデータを用いた解析、3)不眠有症者を対象とする前向き調査]のうち、1番目の計画はほぼ完遂し、2番目の計画に取り掛かっている。3年間の研究期間で上記3研究計画を実施する予定であることより、おおよそ計画通りに進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現在2番目の計画に取り組んでいるところであるが、3番目の計画も並行して進めていく予定である。2番目の研究における中間解析結果を参考とし、予測される効果量を推定しサンプルサイズを決定する予定である。倫理計画書の作成、研究資料の作成をすすめるとともに、国内外の学会に参加し、近隣の研究者と議論をする中で研究計画の妥当性を評価し、推敲を重ねる予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遂行に必要な支出を行ったものの、些少な残額が生じたため次年度に活用する。
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[Presentation] 高齢男性における睡眠時間の主観-客観乖離と総死亡の関連解析2022
Author(s)
内海智博, 吉池卓也, 有竹(岡田)清夏, 松井健太郎, 長尾賢太朗, 都留あゆみ, 大槻怜, 綾部直子, 羽澄恵, 斎藤かおり, 鈴木正泰, 栗山健一
Organizer
日本睡眠学会第47回定期学術集会