2022 Fiscal Year Research-status Report
神経性やせ症と強迫症の機能的/解剖学的ネットワーク障害-疾患横断的な病態解明-
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22K07594
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
岩渕 俊樹 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (20711518)
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 神経性やせ症 / 強迫症 / 安静時機能結合 / rsfMRI |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性やせ症(Anorexia Nervosa: AN)は難治の精神疾患であると同時に、他の精神疾患との合併も多い。とりわけ強迫症(Obsessive Compulsive Disorder: OCD)は、背景となるパーソナリティや有効な治療法の類似性のみならず、最近の大規模な遺伝研究によって強い遺伝的相関が報告され、表現型にも遺伝要因にも多くの重複が認められることが明らかになっている。本研究では、両疾患に共通する中間表現型として皮質-線条体-視床-皮質(Cortico-striato-thalamo-cortical: CSTS)ループ病変などのネットワーク異常を仮説し、ANとOCDの患者を対象にした機能的・解剖学的結合性についての疾患横断的神経画像研究を行う。 2022年度に当初使用予定であったMRIが機器の入れ替え工事のため、データが未取得となっているが、2023年度に別のMRI機器が搬入予定であり、学内倫理委員会の承認後、順次症例の撮像を進め、データ取得予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画は以下の通りであった。 [1] 症例の選定 患者はDSM-5でAN、OCDと診断される40歳未満の女性、各25名を対象とする。BMI 18を目標に栄養療法を受けるAN患者を、低体 重時と体重増加時に、OCD患者には単回でMRI撮像を行う。患者群と年齢をマッチングした健常女性25名を単回撮像する。 [2]症状評価、心理検査 (1) EDI-2 (2) OCI (3) TCI (4) RRS (5) BDI (6) STAI (7) WAIS-IIIまたはWISC-IV。 [3] 脳画像 1) 構造画像:脳の位置および解剖学的部位の補正のため、IR-PREPを併用したfSPGR法で高分解能3次元画像データ取得する。 2022年度に当初使用予定であったMRIが機器の入れ替えのため工事に入り、2023年度に別のMRI機器が搬入予定となっている。このため、撮像ができない状態となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は学内倫理委員会での承認後、症例の選定を開始し、8月以降より被検者の症例の撮像を開始予定。年度内にAN10例、OCD5例を撮像し、データ取得予定である。
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Causes of Carryover |
2022年度に当初使用予定であったMRIが機器の入れ替えのため工事に入り、このため、MRI機器の使用料及び被検者への謝金等の使用額が減り、これに伴い、当該年度で予定していた使用額が減った。2023年度に新たにMRI機器が搬入予定となっており、当初予定していた撮像を開始する。
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Research Products
(1 results)