2022 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症の概念形成および記憶統合障害に関与する神経基盤の計算論的検討
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22K07612
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
松本 有紀子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (80647131)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 認知神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症患者と健常者の自然動画提示下fMRIデータを用いてエンコーディング・モデリングを行い、得られた脳内意味表象から各単語を頂点とする脳内意味ネットワークを構築した。統合失調症の意味分化異常の発現メカニズムを明らかにするため、この意味ネットワークにおいてスケールフリー性の解析を行った。次数分布がべき則に従う場合、少数の頂点が非常に多くの接続を持ち、多くの頂点が少数の接続しか持たないというスケールフリー特性を持つことになる。この次数分布の検証に加え、多くの接続を持つ頂点が新規頂点からの接続をより多く受ける傾向があるというスケールフリー特性を評価するため、頂点間の類似性を検証した。また、単語間の接続性の組織化メカニズムについて、単語の近傍類似性を評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
fMRIデータに基づく脳内意味ネットワーク解析は、更なる解析手法の検討を要するが概ね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降も引き続き被験者リクルート、心理実験、MRI撮像、データ解析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
被験者リクルートと出張が少なかったため、旅費及び謝金が予定を下回った。また、研究者の異動により、年度後半の物品購入が予定よりも減少した。
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