2022 Fiscal Year Research-status Report
尿中多環芳香族炭化水素を用いたうつ病重症度バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
22K07621
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
出口 裕彦 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30721790)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 進一 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70326263)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
|
Keywords | 多環芳香族炭化水素 / うつ病 / 尿 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍以前より気分障害患者は増加してきていたが、コロナ禍で減少傾向にあった自殺者が増加に転じた。うつ病などの精神疾患と自殺の関連は強く、うつ病の病態解明や対策は以前にも増して重要となってきている。しかし、抑うつ症状を客観的に評価できるバイオマーカーは存在せず、うつ病診療の大きな課題である。近年、尿中の多環芳香族炭化水素(PAHs)と一般成人の抑うつ症状の関連について報告がされたが、うつ病の治療歴や抗うつ薬内服の有無は調査されておらず、尿中PAHsへの抗うつ薬内服の影響に関しては不明であるという限界が存在したうつ病患者を対象に、①尿中の多環芳香族炭化水素(PAHs)に影響を及ぼす抗うつ薬が存在するのか明らかにすること、②抗うつ薬の内服状況を検討した上で、尿中PAHsはうつ病発症の要因の1つたりえるのか明らかにすること、③抗うつ薬の内服状況を検討した上で、尿中PAHsはうつ病の精神症状を反映するバイオマーカー候補になりうるのか明らかにすること、を目的として研究を開始している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「気分障害、統合失調症の原因解明および診断法・治療法の開発に関する研究」として既に承認済の倫理委員会申請(承認番号:3886)を修正し申請中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
修正が承認され次第、すみやかに尿検体収集を開始する。
|
Causes of Carryover |
「気分障害、統合失調症の原因解明および診断法・治療法の開発に関する研究」として既に承認済の倫理委員会申請(承認番号:3886)を修正し申請中である。そのため、使用額が次年度に持ち越しとなった。
|
Research Products
(5 results)