2022 Fiscal Year Research-status Report
エストロゲン受容体PET/MRIと腫瘍構造分析による乳癌の新規診断法の確立
Project/Area Number |
22K07635
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
辻川 哲也 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (30380033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 浩幸 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (20301202)
今村 好章 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 准教授 (40223341)
森 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教 (40397287)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 乳癌 / エストロゲン受容体 / FES |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は乳癌15件のF-18 FESを用いたエストロゲン受容体(ER)PET/MRI検査を施行した。原発腫瘍と同側の上腕部にコロナワクチン接種を受けた後にFDG PET検査が施行されたER陽性乳癌患者では、FDG-avidの多発腋窩リンパ節がワクチンに対する反応性変化なのかリンパ節転移なのか判断出来なかった。後日施行されたFES PET検査では、そのうちのレベルⅠリンパ節の一つがFES高集積つまりER陽性リンパ節転移であることが分かった。病理組織上の間質成分割合を加味したFES集積の解析はいまのところ出来ていないが、上記のようにER陽性乳癌におけるFES PET検査は、通常の画像検査では十分と言えない正確な病期診断を可能にすると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年間で15例とほぼ予定通りの検査数である。かつ臨床的に大変有用であった症例も含まれており概ね順調に進んでいると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、病理標本での腫瘍間質の割合や、CTによる骨成分割合とあわせて原発腫瘍や転移巣のFES集積を解析し、より正確なER発現量に基づく治療方針の決定に用いる予定である。
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Causes of Carryover |
試薬の発注や納入がコロナ禍で滞ったため次年度使用が生じた。当該年度に購入予定だった試薬購入のために使用予定である。
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Research Products
(2 results)