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2023 Fiscal Year Research-status Report

リンパ還流障害の中枢に画像ガイド下でリンパ管-静脈バイパスを作成する動物実験

Research Project

Project/Area Number 22K07680
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

丸山 拓士  関西医科大学, 医学部, 助教 (20786678)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 狩谷 秀治  関西医科大学, 医学部, 准教授 (40368220)
中谷 幸  関西医科大学, 医学部, 講師 (10533424)
小野 泰之  関西医科大学, 医学部, 研究医員 (60786698)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2027-03-31
Keywordsリンパ / IVR
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、IVRの手法を用いた経皮的リンパ管-静脈バイパス術に関する実験を行い、リンパ漏やリンパ浮腫に対するリンパ管-静脈バイパス作成の有効性を明らかにすることである。令和5年度では、正常豚を用いて、本研究の主目的であるリンパ管-静脈バイパス術の、計画されている経路の一つである胸管-下大静脈経路でのバイパス術に着手した。豚の両側鼠径部リンパ節を穿刺しIntranodal lymphangiographyを行った。胸管が造影されたことを確認後、胸管に経皮経腹的にアプローチした。複数頭の豚で実験を行い、胸管の穿刺及びカテーテルのカニュレーションは最終的に全例で成功できた。胸管へのアプローチの手技はこれまでの実験で確立できていたが、今回その手技を応用し一部の豚において下大静脈を貫通して胸管へとアプローチすることに成功した。ただし下大静脈を貫通して胸管へと到達させる場合に複数回の穿刺が必要であり、またカニュレーション時にかなりの抵抗があった。バイパス作成の手技は改良の余地がある。続いて胸管内へ挿入されたマイクロカテーテルを用いて、胸管内圧測定を実施した。複数個所の高さで測定を行った。また大静脈にもカテーテルを挿入し、静脈内圧測定を実施した。測定の高さは胸管内圧測定を行ったレベルと合わせた。圧測定後、胸管カテーテルと静脈カテーテルのハブ同士を接続したチューブ内の液体が移動する様子を観察することでリアルタイムの圧較差測定を行った。その後、頚部側胸管を塞栓し、塞栓前と同様に圧測定と圧較差測定を行った。結果、塞栓後に胸管内圧が下大静脈圧より高値となった豚でも、リアルタイムの圧較差測定では胸管側から大静脈側へとチューブ内の液体が流れないものも存在した。圧の測定値と圧較差の結果に解離が生じた。この結果はバイパス術の適応条件にも関わってくる新たな知見であり、次年度以降で追究していきたい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

令和5年度において、本研究の主目的であるリンパ管-静脈バイパス術において計画されている経路の一つである、胸管-下大静脈経路でのバイパス術に着手している点では順調といえる。しかしその過程で得られた新たな知見が、バイパス術の適応条件にも関わる可能性のあるものであり、第三者によるリサーチミーティング評価も含めて、次年度以降も引き続き追究を予定する事とした。そのため、研究全体としてはやや遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

今後はリンパ管-静脈バイパス術を引き続き行う。その中で有効性や安全性も評価し、臨床応用への方法の検討を進める。具体的にはまずは今年度の胸管-下大静脈バイパス術研究で得られた知見の追究を進め、バイパス術の適応要件の設定も行っていくと共に、リンパ節内バイパス術の準備も進めていく。

Causes of Carryover

今年度は予定よりも少ない消耗品で実験を行えた為、次年度使用額が生じた。

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Published: 2024-12-25  

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