2023 Fiscal Year Research-status Report
Three-dimensional Radiomics analysis for improving the diagnostic capability of non-small cell lung cancer lymph node metastasis
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22K07708
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
佐々木 智章 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医長 (60586874)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 肺がん / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、肺がんの組織型あるいは遺伝子変異と画像所見について学会報告(RSNA2022)した後、論文化したものがRadiographicsに掲載された。特に肺がんの組織型について、特に最も頻度の高い肺腺癌においてはCTにおける定量値である程度、分化度推定ができることが示唆された。 肺がん原発巣の定量値を推定していくことは、予後とも相関することが知られており、今後リンパ節転移のリスク評価にも有用であると考えられるため、こちらを優先して解析することとした。 特に今回は術前にDual-energy CTで撮像された肺腺癌のlepidic growth patternの割合の推定にはスペクトラル画像の一つであるelectron density imageによる定量評価が役に立つ可能性が示唆された。一方、もう一つのeffective Z imageによる定量評価は早期肺がんの組織推定にはあまり影響を与えない可能性がある。 また従来のSingle-energy CTにおいて、すりガラス成分と充実成分を弁別する閾値について、術後病理体積の割合とBland-Altman解析にて比較するという試みをしたところ、-300~-350HUと設定した際のCTによる腫瘍体積評価で系統誤差が抑えられた(病理組織に最も近くなると推定)。ただし、この閾値についてのvalidationは今後の課題である。またサブ解析において、臨床で一般的に用いられるようなCTによる一次元的な最大径によるすりガラス成分を含む全体径と充実成分の径の評価よりも腫瘍体積評価の方が病理学的診断に近い結果になることも示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
肺がん定量解析に時間がかかるため
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Strategy for Future Research Activity |
Single-energy CTのBlandAltman解析により推定された閾値についてのvalidationについては臨床データとの比較が重要になってくるため、一部臨床データの取集については呼吸器外科Drに研究協力をお願いした。 その後、リンパ節転移のsegmentationについて行っていく。 またPCD-CTにおけるスペクトラル画像解析についても追加し、新たな定量評価も行っていく。
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Causes of Carryover |
高額な解析ソフトが必要であったため、それを購入することを第一優先とした。解析の進み方によっては追加でソフトが必要になりうるため少し余力を残しておくこととしたため。
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