2023 Fiscal Year Research-status Report
スポーツ頭部外傷後遅発性脳障害に対するMRI・タウPETによる画像診断法の確立
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22K07727
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
宮田 真里 順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (00721771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 圭輔 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 主任研究員 (20645311)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 頭部外傷 / 慢性外傷性脳症 / 遅発性脳障害 / タウPET / 高次脳機能障害 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、現役選手時代に脳震盪などの頭部外傷を繰り返し負ったスポーツ選手を対象に、記憶障害をはじめとする認知機能障害や高次脳機能障害、精神症状などの遅発性脳障害に対し、タウPETや頭部MRIを用いた病態解明や早期での個別診断法の確立を目指す。 2023年度はすでに蓄積されている元プロボクサーを中心としたスポーツ選手のMRI画像の中で、3次元T1強調像(3D-T1WI)とT2強調像を網羅的に評価し、異常所見の有無を評価した。 結果、3D-T1WIで乳頭体萎縮という特徴的な所見が見られ、記憶障害を評価する臨床パラメータとの相関を明らかにした論文が、open accessの英文誌に掲載された(Miyata, et al. Sci Rep 2024)。 近年glymphatic systemという脳間質液を介したホメオスターシスの維持機構が注目されており、頭部外傷によるglymphatic systemの障害が、遅発性脳障害や慢性外傷性脳症の発症に寄与する可能性が示唆されている。そこで、glymphatic systemの間接的なMRIマーカーである、拡散テンソル画像(DTI)を用いたALPS-indexと、血管周囲腔拡大の体積を評価し、それぞれの臨床パラメータや血液バイオマーカー、タウPETとの関連を評価した。それぞれの研究成果について学会発表を行い、2回学会賞を受賞した(第42回日本認知症学会学術集会 学会奨励賞、第53回日本神経放射線学会ポスター賞(一般最優秀演題))。現在これらの研究成果について論文を執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、3D-T1WIを用いて元スポーツ選手に乳頭体萎縮という特徴的な所見が見られ、記憶障害と関連があることを明らかにした。2022年度より論文を投稿を開始し、今年度英文誌に掲載された(Miyata, et al. Sci Rep 2024)。また、2023年度に元スポーツ選手の3D-T1WIやT2WIなどから得られた脳画像形態の異常をまとめ、Brain and Nerveに総説を発表した。 さらに、頭部外傷とglymphatic systemの異常との関連を明らかにするために、拡散テンソル画像(DTI)を用いたALPS-indexと、血管周囲腔拡大の体積を評価し、それぞれの臨床パラメータとの関連を含め学会発表を行った。現在論文執筆中であり、2024年度中の投稿開始を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に学会報告を行った研究成果について論文執筆を進め、2024年度中の投稿を目指す。論文が採択された場合は、open accessとし、本研究成果を国内外に向けて広く公開する。 2024年度も症例の蓄積を継続し、3D-T1WIやT2WI以外のMRI画像についても網羅的な評価を継続し、臨床所見の他、タウPETや血液バイオマーカーとの関連についても評価を開始する。
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Causes of Carryover |
現在進行中の研究に関連した情報をupdataするために学会へ参加する(状況に応じて現地参加する)。2023年度中に執筆した論文について英文校正を外部委託し、投稿を開始する。採択された際は、open accessにすることで成果を広く公開する。
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[Journal Article] Association between mammillary body atrophy and memory impairment in retired athletes with a history of repetitive mild traumatic brain injury2024
Author(s)
Miyata M, Takahata K, Sano Y, Yamamoto Y, Kurose S, Kubota M, Endo H, Matsuoka K, Tagai K, Oya M, Hirata K, Saito F, Mimura M, Kamagata K, Aoki S, Higuchi M.
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 14(1)
Pages: 7029
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Assessing interstitial fluid dynamics in type 2 diabetes mellitus and prediabetes cases through diffusion tensor imaging analysis along the perivascular space2024
Author(s)
Tuerxun R, Kamagata K, Saito Y, Andica C, Takabayashi K, Uchida W, Yoshida S, Kikuta J, Tabata H, Naito H, Someya Y, Kaga H, Miyata M, Akashi T, Wada A, Taoka T, Naganawa S, Tamura Y, Watada H, Kawamori R, Aoki S
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Journal Title
Frontiers in Aging Neuroscience
Volume: 7(16)
Pages: 1362457
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 元プロボクサーのMRIによる glymphatic systemの評価、血液マーカー・認知機能との関連2023
Author(s)
Miyata M, Takahata K, Kamagata K, Aoki S, Endo H, Tagai K, Moriguchi S, Kataoka Y, Seki C, Momota Y, Kurose S, Ichihashi M, Hirata K, Matsumoto H, Oya M, Tatebe H, Tokuda T, Mimura M, Higuchi M
Organizer
第42回日本認知症学会学術集会
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