2022 Fiscal Year Research-status Report
Acute pulmonary thromboembolism with dual-energy CT and dynamic chest X-ray
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22K07730
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岡田 真広 日本大学, 医学部, 教授 (20296700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渋谷 和 日本大学, 医学部, 助手 (00881799)
奥村 恭男 日本大学, 医学部, 教授 (20624159)
深町 大介 日本大学, 医学部, 助教 (50718096)
権 寧博 日本大学, 医学部, 教授 (80339316)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 急性肺血栓塞栓症 / Dual energy CT / 抗凝固療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性肺血栓塞栓症の抗凝固療法効果判定に関してdual energy CTを施行した検討を行っている。造影プロトコルはヨード造影剤350/135全量使用し、注入速度2.5mL/秒、早期動脈の範囲は肺動脈のみ、60秒後に胸腹部、2分半で腹部骨盤下肢を撮像している。Dual energy CTを利用して39例の急性期肺塞栓症例を撮像している。画像データは解析ソフト(Philips社製のISP)にて順次解析を行っているが、解析途中であり結果についてはまだ得られていない。肺血栓と肺の潅流について調べ、DOAC(抗凝固療法)により血栓が消退していくことが確認されているが、臨床上の経過の情報もカルテを用いて調べているところである。電子密度は血栓の溶けやすさと関連(溶けやすい血栓は電子密度が高い、CT値も高いとの報告が、放射線学会2022総会での長野広明らの発表;長野広明ら.日本医学放射線学会抄録 心血管2 肺血管・末梢血管 ROP11-2 肺血栓塞栓症に対する血栓溶解療法の治療効果予測における電子密度画像の有用性)があり、血栓の電子密度解析はコンプトン散乱が関係している可能性が示唆されているので、今後症例を解析してこの電子密度解析の有用性が立証できるか検討したい。また肺野全体のヨードマップの分布はいまだかつで検討されていないようであり、これも計測する予定である(進捗状況に記載のとおり、その接続が現在できていないため解析が不可能な状態である。これを改善する必要がある)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究者の循環器医師とともに検討を行っているが、症例は比較的順調に集まった。ただし臨床業務が当初の予定よりも増加して研究時間が限られたことで、解析は順調とはいえない。画像解析に必要な画像データを保存しているサーバーから取り込む必要があるが、メーカーが接続に対して高額な費用を請求していることもあり、研究費の多くをそれに利用しなければならないのも不合理であるため難航している。 これを回避するには人間の手で、DVD等に一度ワークステーションを介してデータを保存して、再び別のワークステーションにやく必要があり、大きな時間ロスとなる。そのため進捗はさらに遅れる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
放射線科医師2名を追加して解析にあたる。画像解析により得られた数値を速やかに統計解析にかけて、データがDOACの治療効果を予想させるものであり、画像評価が治療の効果を示せるか、そして治療効果に関連するような新規の画像評価Parameterを探す。
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Causes of Carryover |
症例蓄積を主体に研究を進めていたところ、画像解析が遅延したため、必要な機器、ソフトの購入や統計解析の経費がまだ使われていない。翌年度分の請求助成金と合わせ、使用したい。
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