2022 Fiscal Year Research-status Report
Radiotoxicity after I-131 MIBG therapy using gamma-H2AX foci of DNA damage in lymphocytes
Project/Area Number |
22K07809
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
道合 万里子 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (40515673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 直人 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40210926)
岩淵 邦芳 金沢医科大学, 医学部, 教授 (10232696)
稲木 杏吏 金沢大学, 附属病院, 特任准教授 (40645131)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | I-131 MIBG / γ-H2AX / リンパ球 / 放射線組織障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
I-131 MIBG内部照射治療について、血液の内で最も放射線感受性が高いと考えられているリンパ球に対して、DNA損傷としてどの程度の放射性組織障害が出現するのか、DNA損傷部位に集積することが知られているγ-H2AXを用いた検討を行うにあたり、まず、基礎的研究として正常リンパ球を外部照射して、被曝線量とDNA損傷の関係を示す基本標準線の作成を試みた。健常者10名から静脈採血を行い、CT装置(SOMATOM force, Siemens)にてDual energy(100kV/Sn150kV)の条件下で10mGy, 20mGy, 1Gyと段階的に血液サンプルに外照射を行った。照射前の0Gyの条件を含めて血液中のリンパ球層を分離し、分離したリンパ球をステンドグラス上に固定しγ-H2AXに対する抗体で細胞の免疫染色を行い、蛍光顕微鏡にて観察した。DNA損傷部位は核内の点(foci)として染色され、細胞当たりのDNA損傷の個数(foci)を自動計測機でカウントした。結果は決定係数 0.897の強い正の相関を認めた。よって、線形近似にてy = 0.5403x - 0.5171の標準線を作成した。 I-131 MIBG内部照射治療における放射線被曝では、実験的外部照射と内部照射との方法が異なるが、内部照射推定するための基本的方法としては簡便である点を考慮して、被曝線量とDNA損傷の基本標準線を用いることとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究責任者が昨年10月に所属先が移動になり、研究環境の整理に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
多施設共同研究の環境状況の整備を急ぎ、I-131 MIBG内部照射治療における短期的な放射性組織障害について放射性ヨード内部照射治療前・後(治療後7日以内)のリンパ球を用いて、前後のDNA損傷の程度を比較検討する。また、アポトーシス細胞のDNA 断片をTUNEL(TdTmediatated dUTP-biotin nick end labeling)法で評価することで、リンパ球減少を早期に推定できるかを明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究責任者が昨年10月に所属先が移動になり、研究環境・研究遂行の調整に時間を要しており、予定していた必要な実験物品の購入が遅れている。 研究遂行を急ぎ、必要とする実験物品を適時購入予定である。
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