2024 Fiscal Year Research-status Report
ヒト病理検体と疾患モデル細胞およびマウスを用いたNBAS遺伝子異常症の病態解明
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22K07861
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| Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
鈴木 滋 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80516394)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西川 祐司 旭川医科大学, その他, 学長 (90208166)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| Keywords | NBAS遺伝子異常症 |
| Outline of Annual Research Achievements |
NBAS遺伝子は2p24.3に位置し、ゴルジ体から小胞体への逆行性輸送に関与するタンパク質をコードしている。NBAS遺伝子異常症は、低身長・視神経萎縮・発熱誘発性反復性急性肝不全・骨形成不全・免疫不全などの多彩な臨床像を示す稀な常染色体潜性遺伝疾患である。近年、糖尿病の合併が報告されているが、その病態は未解明である。 自験例の学童期発症糖尿病においてインスリン分泌能を後方視的に評価した。膵島関連自己抗体は陰性であったにも関わらず、経口ブドウ糖負荷試験およびグルカゴン負荷試験で経時的にインスリン分泌低下を認めた。一方、膵島病理所見では、インスリン分泌細胞の残存が確認され、炎症細胞浸潤は認められなかった。従って、NBAS遺伝子異常に伴う自己免疫の関与によらないβ細胞の進行性機能障害が示唆された。この所見は、膵β細胞株であるMIN6細胞を用いた実験結果と一致していた。Nbas発現をsiRNAでノックダウンした場合、グルコース刺激インスリン分泌が抑制されるものの、インスリン含量に変化は認められなかった。 NBAS遺伝子異常における糖尿病に関してシステマティックレビューを行った。発症時期は小児期から思春期にかけて認められ、進行性のインスリン分泌低下を特徴とするが、その程度は残存分泌を保つ症例からインスリン依存状態に至る症例まで多様であった。しかしながら、免疫学的機序を証明する自己抗体について言及はなく認められておらず、病態は現時点で不明のままである。今後、免疫調節障害の関与や小胞体輸送障害によるインスリン分泌への影響およびβ細胞への直接的な影響について検討する必要性が考えられた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
NBAS遺伝子ノックアウトマウスの作成が進んでいない。
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| Strategy for Future Research Activity |
骨形成不全を引き起こすメカニズムについて、骨誘導における分子メカニズムの解明を細胞実験およびノックアウトマウスを用いた実験で明らかとしたい。また、糖代謝の異常についてもノックアウトマウスの表現型解析および糖代謝関連遺伝子発現解析を進める。
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| Causes of Carryover |
患者線維芽細胞および培養細胞株を用いたノックダウン実験における機能解析の遂行中、ノックアウトマウスの作成が完了していないため。これらの実験を進めていく。
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