2022 Fiscal Year Research-status Report
Study of trisomy21 umbilical cord-derived mesenchymal stem cell therapy in bronchopulmonary dysplasia
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22K07869
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
早川 誠一 広島大学, 病院(医), 助教 (60815314)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 賢 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (80457241)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 新生児 / 慢性肺疾患 / 間葉系幹細胞 / 21トリソミー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、新生児慢性肺疾患に対する間葉系幹細胞を用いた細胞療法の治療効果をさらに改善することを目的とし、間葉系幹細胞に対してインターフェロンγ刺激による細胞処理と、21トリソミー臍帯由来間葉系幹細胞を細胞ソースとして選択することで治療効果の違いの検証することを計画している。令和4年度は臍帯由来間葉系幹細胞の単離・増殖、21トリソミー臍帯由来と健常ヒト臍帯由来間葉系幹細胞の表現型の解析、慢性肺疾患モデルマウスの作製を行う予定としていた。 臍帯由来間葉系幹細胞は、分娩時に臍帯を採取し、凝血塊、羊膜、臍帯動静脈を除去した臍帯を数mm大に細断し、プラスチックディッシュに固定後に10%牛胎児血清含有MEM Alphaを用いて培養し臍帯血由来間葉系幹細胞の分離・増殖を行うこととしているが、臍帯由来間葉系幹細胞の採取は十分にできていない。安定して臍帯由来間葉系幹細胞を分離・増殖するために、Mediumや培養条件を再検討している。 間葉系幹細胞の表現型解析については、臍帯由来間葉系幹細胞の採取が十分ではないために実施できていないが、CD2、CD3、CD28 を結合した MACSiBeadを用いて活性化したT細胞の抑制機能の解析やインターフェロンγ刺激の培養については予備実験を進めている。健常児および21トリソミー児臍帯由来間葉系幹細胞の分離・増殖により細胞が十分に得られ次第、早急に表現型の解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
診療などへの時間配分が多くなり本研究への取り組みが十分できなかったことで、臍帯血由来間葉系幹細胞の単離・増殖が予定通りに進んでおりません。また、マウスケージの問題により慢性肺疾患モデルマウスの作製が施行できていないこと、妊娠中に21トリソミーと判明している分娩の機会がなく、21トリソミーの臍帯が採取困難であったことも進捗が遅れている理由となっています。
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Strategy for Future Research Activity |
正常核型ならびに21トリソミー臍帯血由来間葉系幹細胞の表現型の解析を進めていく。21トリソミー臍帯由来MSCsの採取は堕胎例も含めて、臍帯由来MSCsの分離・増殖が可能か検討することを計画している。終了予定の動物実験があり、マウスケージを調整し、慢性肺疾患モデルマウスの作製も早急に進める予定としている。
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Causes of Carryover |
実験が予定通りに進行できていなため、計画していた学会参加がなかったため、次年度使用額が発生しております。次年度使用額は、令和4年度に実施できかなった実験を令和5年度に追加で行う費用として使用する予定です。
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