2022 Fiscal Year Research-status Report
CD34陽性細胞を用いたNASHに対する肝再生治療の機序解明と血管幹細胞への影響
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22K07973
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
中村 徹 久留米大学, 医学部, 准教授 (30341332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 篤高 久留米大学, 医学部, 助教 (40647872)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | NASH / CD34陽性細胞 / 肝硬変 / 細胞療法 / 肝再生 / 血管幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまでにC型非代償性肝硬変を対象としたCD34陽性細胞移植による肝再生細胞療法に関する非臨床試験から臨床試験まで行い、治療効果を報告・検証してきた。今後は近年増加傾向にあるNASH肝硬変を対象とした非臨床試験が必要との考えに至り、研究を進めている。 本年度はin vivo実験を確立させるため、NASH肝硬変モデルマウス(STAMマウス)の作製に着手した。STAMマウスは生後2日目のマウスに低濃度 Streptozocin を皮下注射し、1型糖尿病を惹起させた。生後4週目より高脂肪食を給餌させ、生後12週までに肝硬変への進行(STAM-fibrosisモデル)、生後20週までに肝癌が発症する(STAM-HCCモデル)ことを現在確認中である。なお、CD34陽性細胞移植は効果判定する4週前に脾注し移植した。抗肝線維化作用については、アザン染色、免疫組織化学染色[αSMA]、リアルタイムPCR[Col1a1,Acta2,Timp1])で評価し、肝臓脂質蓄積量の評価についてはOil-Red染色を行い評価予定である。移植細胞として用いるCD34陽性細胞は、マウス骨髄単核球層より磁気細胞分離装置を用いてCD34陽性細胞を分離し、各種成長因子(VEGF, SCF, IL-6, Flt-3, TPO)を添加したStemSpan-SFEM培地(無血清培地)で7日間培養した。培養後の細胞はフローサイトメトリーにより内皮細胞への分化誘導を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vivoにおいてNASH肝硬変モデルマウス(STAM-fibrosisモデル)の作製に成功した。さらに、自然に肝癌が発症する肝発癌モデルマウス(STAM-HCCモデル)を現在作製中である。STAM-fibrosisモデルについては、サンプリングした肝組織の組織学的解析がおおむね順調に進めることができているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、すでに作製済みのSTAM-fibrosisモデルマウスから採取した肝組織の解析をさらに進めていく。特に抗酸化作用について評価する。またSTAM-HCCモデルマウスは最大20週間の給餌にて肝癌病変を自然発症できると報告あることから、対照群における造腫瘍性の確認およびCD34陽性細胞移植による腫瘍形成への影響について検討する予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会への出張旅費を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で出張を取りやめたため。
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