2022 Fiscal Year Annual Research Report
The mechanism of alcohol-associated hepatitis with obesity via adipose tissue-liver crosstalk
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22K08031
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂根 貞嗣 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (30817515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
疋田 隼人 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20623044)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アルコール性肝障害 / 肥満 / 脂肪酸 / 急性アルコール性肝炎 / カイロミクロン / リピドミクス / 脂肪肝 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床的に肥満状態はアルコール性肝障害の増悪因子であることが知られているが、その機序については明らかでない。申請者らは肥満状態が急性アルコール性肝炎を増悪させる機序を解明することを目的に、本研究計画を立案した。C57BL/6J雄マウス6週齢に高脂肪食(HFD)を8週間摂取させた肥満マウスに30%エタノール溶液を急速経口投与させることで肥満状態を伴う急性アルコール性肝炎を模倣する肥満エタノールマウスを作成し、HFD摂取のみを行った肥満コントロールマウス、エタノール経口投与のみを行った通常エタノールマウスと、通常コントロールマウスの計4群を作成し、経口投与3時間後および9時間後にマウスを解剖し解析を行った。経口投与9時間後の解析で、肥満エタノールマウスで他の3群と比較して肝細胞アポトーシスの亢進を認めた。また、経口投与3時間後において、肥満エタノールマウスにおける血中カイロミクロン-TGと血中遊離脂肪酸量の著明な増加を認め、エタノール摂取による消化管からのカイロミクロン取り込み増大と肝への脂肪酸流入増加が示唆された。経口投与3時間後の解析では、肥満エタノール群の肝内遊離脂肪酸量が著明に増加していた。また、肝組織のリピドミクス解析では、肥満エタノール群は他3群と非常に異なる脂質分布を示しており、複数の脂肪酸の含有量が他3群と比較して著明に増加していた。以上より、肥満状態におけるエタノール摂取は全身の脂質代謝変動を介して肝内の脂肪酸組成を大きく変化させ、肝障害増悪に寄与すると考えられた。今後はエタノール摂取が脂質代謝変動を及ぼす機序と、脂質代謝変動が肝障害増悪をもたらす機序について検討予定である。
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Research Products
(1 results)