2023 Fiscal Year Research-status Report
膵オルガノイドモデル構築による高精度膵癌診断と治療法の開発
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22K08032
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
堤 康一郎 岡山大学, 大学病院, 助教 (40610910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博也 岡山大学, 大学病院, 准教授 (60619039)
赤穂 宗一郎 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (00882854)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膵癌オルガノイド / 診断マーカー / 治療効果予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
膵癌はいまだ診断、治療が困難な疾患であり、新たな視点からの改善、解決への取り組みが必要である。我々はFNA検体や膵液から膵癌オルガノイドを作成し、さまざまな分子生物学的な解析から膵癌診断の精度向上や治療開発に取り組むことを計画した。昨年度はFNA検体や膵液から、膵癌やIPMN由来のオルガノイドの作成に取り組み、さらに高品質なDNA、RNA抽出を行う実験系を整えた。今年度はそのオルガノイドを用い、薬剤の治療効果の評価を行った。さらにRNA-Seqの結果をふまえて特定の2群に分け、その結果により治療効果予測が可能かどうかを検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
FNA検体からの膵癌オルガノイドの作成、DNA、RNA抽出法を最適化し、抽出を進めているところだが、シークエンスの実施がやや遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
膵癌オルガノイドのRNA、DNAシークエンスを行い、診断や治療効果予測への応用へすすめていく。またIPMNオルガノイドを用いた新規治療への応用も進めていく。
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Causes of Carryover |
RNA、DNA解析にかかる費用が節約できたため、次年度使用額が生じたが、次年度実施するRNA-Seqなどにかかる費用等に充当する予定である
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