2022 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism of Immune Cell Activation in theTumor Microenvironment of Colon Cancer with MTAP Deletion
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22K08041
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
濱田 和幸 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50595444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角田 卓也 昭和大学, 医学部, 教授 (30275359)
吉村 清 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30346564)
和田 聡 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (30420102)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | MTAP / PRMT5 / メチル化 / がん微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
メチオニン代謝において重要な働きをもつメチルチオアデノシンホスホリラーゼ (MTAP)遺伝子の欠失は多くのがん種で観察されている。しかし、MTAP遺伝子の欠失の意義については不明な点も多く、とくに抗腫瘍免疫に対するMTAPの影響は明らかにされていない。本研究は、MTAP遺伝子欠失細胞株腫瘍株を用い、がん微小環境におけるMTAP欠失の抗腫瘍免疫への影響を解析する。さらに、マウスにおいて、腫瘍におけるMTAP欠失が免疫チェックポイント阻害剤 (ICIs)の効果予測因子候補となるか明らかにすることを目的にしている。 CRISPR-Cas9を用いマウス大腸がん細胞株のMTAP遺伝子をノックアウトしたクローン細胞を樹立した。MTAP欠失によるメチル化への影響を検討をおこなった。MTAPをノックアウトしたマウス大腸がん細胞株はアルギニンのメチル化酵素Protein Arginine Methyltransferases 5 (PRMT5)の活性低下を起こしていることをウェスタンブロッティング (WB)で確認した。MTAP欠失がもたらす影響はPRMT5不活化が機序の中心にあると考えられる。今後はPRMT5活性低下を介した細胞株レベルでのがん増殖に関与する蛋白発現への影響をWB、FCなどを用いて解析することでMTAP欠失が腫瘍細胞や腫瘍周囲の細胞へ与える影響とその機序を解明していく必要がある。 更に、MTAPノックアウトマウス大腸がん細胞株をマウスに接種し腫瘍片を用いて、がん微小環境における免疫細胞の動態を解析していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属先が昭和大学腫瘍内科から福島県立医科大学呼吸器外科教授就任に伴い異動になったため、再度研究許可申請等を大学に行っているため動物実験の研究が止まり研究の実施が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はPRMT5活性低下を介した細胞株レベルでのがん増殖に関与する蛋白発現への影響をWB、FCなどを用いて解析することでMTAP欠失が腫瘍細胞や腫瘍周囲の細胞へ与える影響とその機序を解明していく。MTAPノックアウトマウス大腸がん細胞株をマウスに接種し腫瘍片を回収し、免疫細胞特にT細胞のプロファイルの変化、活性化を検討していく。
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Causes of Carryover |
所属先異動に伴い、研究の遂行が遅れているため。
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