2022 Fiscal Year Research-status Report
Splicing variant attached with MSI mutation and chemosensitivity in colorectal cancer
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22K08053
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩泉 守哉 浜松医科大学, 医学部, 助教 (60444361)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マイクロサテライト不安定性 / BRAF変異 / 大腸髄様癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌では、BRAF阻害薬併用療法が保険収載されたにも関わらずBRAFV600E変異随伴スプライシング異常についての検討の報告はほぼ皆無でありこの解明は急務である。今年度はMSIスプライシング変異として代表的なBRAFV600E変異の特徴を持つ大腸癌に関しての臨床病理学的解析を行った。その結果、検討した大腸髄様癌では全例BRAFV600E変異を認め、かつMMR免疫染色でMLH1欠損を呈していた。これらの症例はみなBRAFにつきV600E変異以外のスプライシングバリアントは検出されなかった。現在、MMR正常型BRAFV600E陽性がん患者につきBRAFスプライシングバリアントの有無につき解析中である。また、BRAFV600E変異陽性大腸癌患者の中で、エンコラフェニブ+ビニメチニブ療法終了後に再発した患者の臨床経過を注意して観察中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
BRAF変異を呈する大腸がんの病理学的検討に時間を要した。また、現在他のMSI関連変異につき把握・検討中であるがこの変異が多岐にわたるため解析に時間を要した。また、エンコラフェニブ+ビニメチニブ療法終了後に再発したBRAFV600E変異陽性大腸癌患者が現在非常に少ないため、検体の集積が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
BRAFV600E陽性大腸癌患者の中で、エンコラフェニブ+ビニメチニブ療法終了者の腫瘍部を用いてBRAFスプライシングバリアントがどの程度認められるのか検討する。また、他のMSI標的遺伝子についてもスプライシングバリアントの有無を検討する。
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Causes of Carryover |
進行がやや遅れており、今年度実施予定の実験が次年度に持ち越されたため。
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Research Products
(2 results)