2022 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the mechanism of action and signaling pathway of colchicine on vascular inflammation
Project/Area Number |
22K08106
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
三輪 宜一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (60346773)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | コルヒチン / 血管炎症 / 白血球 / 血管内皮細胞 / COVID-19 |
Outline of Annual Research Achievements |
① LPSで刺激したHUVECに対するコルヒチンの直接作用の検討 培養血管内皮細胞をLPSで刺激し、炎症性サイトカインの発現および誘導シグナルに対する影響を検討している。これまでのところ過去にも報告されている一部の経路を低濃度のコルヒチンが抑制することを確認した。しかしながら、濃度依存性の確認などさらなる検討が必要である。 ② 血管内皮細胞―白血球共培養系におけるコルヒチンの作用の検討 当該年度は白血球-血管内皮細胞共培養系の実験系の確立を目指したが、今のところまだ安定した実験系を確立できていない。また研究者が途中で施設を異動することになったため、培養細胞を用いた実験を連続的に行うことが困難な状況になっている。現在他施設の協力を仰ぐことも含め対策を検討中である。 ③ 冠動脈疾患、COVID-19感染患者に対するコルヒチン投与の血中炎症性マーカーにおよぼす影響の検討 冠動脈疾患患者における研究については、研究の概要をまとめてプロトコール論文(Miwa et al. Biomed Hub. 2022;7(3):156-164. doi: 10.1159/000527411.)を発表した。現在、炎症関連のバイオマーカーへのコルヒチンの影響を解析する準備を進めている。また、COVID-19感染患者に対する研究も患者のエントリーは終了し、今後データ固定の上共同研究者と協議の上、分担して解析を行っていく予定としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床研究については予定通り進捗しているが、細胞実験については研究協力者との連携がとれておらず、当初の予定と比べ遅れをきたしている。
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Strategy for Future Research Activity |
基礎研究については、実験系が確立できない状態が続けば他の研究室の協力を仰ぐ可能性がある。臨床研究については予定どおりデータ収集・解析を進めていき学会発表・論文化を目指す。
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Causes of Carryover |
コロナ感染症や台風等の影響により予定していた調査が十分に行えなかった。また、実験に使用予定であった試薬などの到着が遅れ、予定通り研究が進行しなかった。今年度は昨年度に実施できなかった実験・調査・打ち合わせ等に助成金を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Effects of Low-Dose Colchicine on Serum High-Sensitivity C-Reactive Protein Level in Coronary Artery Disease Patients with Type 2 Diabetes Mellitus and Enhanced Inflammatory Response Protocol for a Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Phase 2, Dose-Finding Study2022
Author(s)
Yoshikazu Miwa, Akiko Mutoh , Takeshi Morimoto, Yumi Ikehara, Takanori Yasu, Shinji Koba, Junya Ako, Yukihito Higashi, Masato Kajikawa, Hiroki Uehara, Kazuo Ishikawa, Ichiro Sakuma, Hirofumi Tomiyama, Koichi Node, Yuji Kumagai, Shinichiro Ueda
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Journal Title
Biomed Hub .
Volume: 7(3)
Pages: 156-164.
DOI
Peer Reviewed / Open Access