2023 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of pathophysiological mechanism of cardiac amyloidosis by clonal hematopoiesis
Project/Area Number |
22K08134
|
Research Institution | Osaka Metropolitan University |
Principal Investigator |
泉家 康宏 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10515414)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 心アミロイドーシス / クローン性造血 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は大阪公立大学医学部附属病院で外来・入院診療を行っている野生型トランスサイレチン型アミロイドーシス(ATTRwt)患者48名と、年齢・性別をマッチングさせた非疾患群77名の血液検査残余検体から末梢血ゲノムDNAの抽出を行った。ATTRwtの診断は令和4年度と同様に心筋生検組織の免疫染色、およびトランスサイレチン遺伝子検査により確定した。末梢血ゲノムDNAの抽出にはキアゲン社: QIAamp DNA Blood Mini Kitを用いた。クローン性造血及び血液の後天的Y染色体喪失(mLOY)に関するデータと照合し統計学的に検討するため、心電図、心エコー、心臓MRI、血液検査・バイオマーカーなどを含めた対象患者の臨床データベースを構築した。令和5年度はmLOYに関する解析を行い、mLOYの頻度はATTRwt群と非疾患群で異なること、ATTRwt群の中でもmLOYの有無が予後の層別化に有用であることを見出している。現在、本研究成果を論文としてまとめ投稿中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
トランスサイレチン型心アミロイドーシス患者及び非疾患群の検体集積は予定通り進んでいる。令和5年度は心アミロイドーシス患者における血液の後天的Y染色体喪失(mLOY)の頻度に関してデータを収集することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度はクローン性造血に関する解析と臨床データとの照合を行う。ATTRwt群と非疾患群でクローン性造血の頻度に差があるか、クローン性造血の有無により予後に違いがあるのかを統計学的に検討する予定である。またmLOYに関する解析と臨床データとの照合も並行して行う予定としている。
|
Causes of Carryover |
令和5年度に施行する予定であったTargeted exome sequencingを令和6年に行うこととしたため、次年度使用額が生じた。本実験は令和6年度に施行予定である。
|
-
-
[Journal Article] Diagnostic significance of paradoxical left ventricular hypertrophy in detecting cardiac amyloidosis2023
Author(s)
Ota S, Izumiya Y, Kitada R, Nishi T, Taruya A, Wada T, Takahata M, Ozaki Y, Kashiwagi M, Shiono Y, Kuroi A, Takemoto K, Tanimoto T, Kitabata H, Fukuda D, Tanaka A.
-
Journal Title
Int J Cardiol Heart Vasc
Volume: 49
Pages: 101279
DOI
Peer Reviewed
-