2023 Fiscal Year Research-status Report
短期抗血小板剤2剤併用療法後の冠動脈留置ステントについての病理学的検討
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22K08140
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
吉川 万里江 東海大学, 医学部, 助教 (50868065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 学 近畿大学, 医学部, 教授 (30564702)
鳥居 翔 東海大学, 医学部, 講師 (80816570)
中村 則人 東海大学, 医学部, 助教 (00780206)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | ステント / 薬剤溶出性ステント / 抗血小板薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年報告した時点では合計46本のステントの解析を終えたところであったが、この1年間でさらに20本のステントの評価をする事ができた。その結果を追加し、合計66本のステントをHE染色、MovatPentachrome染色で染色し、合計4,713個以上のストラットについて、詳細に病理学的解析を行った。 結果としては、ACSの病変、ステント留置後90日以内の病変、そして第3世代の薬剤溶出性ステントである、abluminally coated Drug Eluting Stentの使用、がステントストラットの早期のhealing、すなわち、血管内皮細胞を伴う新性内膜の被覆に関与することが判明した。preliminaryで行った結果は2023年3月に行われた日本循環器学会でしていたが、さらに多変量解析を行い、上記因子がそれぞれ独立した因子であることが判明し、その結果を2023年11月に米国サンフランシスコで行われた米国カテーテル治療学会(trans catheter threpeutics, 通称TCT)で発表した。現地で発表を行ったが、冠動脈病理に詳しい他国の研究者から数多くの質問をされ、今回の研究結果についてより深い議論をすることができた。 現在は上記結果をまとめて論文を執筆し、投稿中である。 これ以上の論文内容の詳細については、論文投稿中であるため、論文がacceptされてから公開予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はステント留置後の血管内イメージングデバイスを詳細に解析し、ステント留置後のhealingの過程を予測できるか、を検討していく予定。
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Causes of Carryover |
旅費として使用するはずだったが、来年度に持ち越すことにした。
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