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2023 Fiscal Year Research-status Report

非可逆的電気穿孔法の出力設定最適化と心室性不整脈治療への応用に関する検討

Research Project

Project/Area Number 22K08177
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

因田 恭也  名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (10359747)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻 幸臣  名古屋大学, 医学系研究科, 特任准教授 (60432217)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywordsアブレーション / 非可逆的電気穿孔法
Outline of Annual Research Achievements

初めに遺伝子導入に用いるパルス電界発生装置を用いてウサギ心筋への影響を検討した。この装置の最大電圧は300Vであり、パルス幅は長く、回数も少ない設定であった。繰り返し300V通電を行うことにより永続的な房室ブロックを作成できた。
独自に作成したパルス電界発生装置を用いて、ウサギ、豚の心筋への効果を検討した。ウサギ心筋にて、様々な出力、パルス幅、パルス間隔を試したところ、850V、パルス幅30μs、パルス間隔30μs 、総通電時間100msにて、2mm程度の病変の作成が可能であった。ウサギにおいて房室ブロック作成を試みた。心外膜側から一過性の完全房室ブロックを作成することが可能であったが、多くは一過性の房室ブロックであった。その後のPR間隔は元に戻っていたことより、刺激伝導系と心筋組織とでは、PFAに対するダメージ閾値が異なることが予想された。また複数回通電することによりブロックが完成されることが確かめられた。
パルス幅を800μsと長くすると房室ブロック作成できず、30μでは房室ブロックを作成できた。表面には焼けどの様な所見も伴っていたものの、HE染色では正常組織と違いなく、TTC染色にて病巣を確認し、PFAによる障害であると判断した。
豚心筋にて電圧を650Vから850Vまで変化させると、病変も拡大した。しかしながら、病変は浅く、心筋心外膜側からの通電では心筋中層や心内膜層に病変を作成することはできなかった。右室心筋に線状通電を試みたが、貫壁性の病変は作成されなかった。っ複数回の通電により、より深い病変を作成できることが確認された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

独自に作成したパルス電界発生装置のトラブルが多く、高出力にて機器内での電流ショートが発生、その修理に時間を要するなど、なかなか実験が進まなかった。しかし、実際に心筋でPFAによる病変作成が確認されたことは意義がある。本来は様々な組織や、心臓内各所での効果の違いなども検討したいところであったものの、現状ではそこまで行えていない。

Strategy for Future Research Activity

独自に作成したパルス電界発生装置では高出力通電ができないため、電界発生装置の改良が必要である者の、容易ではない。現状で可能な出力にて、心筋内各所での通電効果の違い、血管や神経への影響、房室結節やプルキンエ線維への効果を検討する。またより深い病変作成のための通電方法の工夫を行う。

Causes of Carryover

少額であるもの、全額を使用しきれなかったため。

  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Reversible Pulsed Field Ablation of the Atrioventricular Node in Rabbits2024

    • Author(s)
      山内良太、因田恭也、辻幸臣
    • Organizer
      第70回日本不整脈心電学会学術大会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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