2022 Fiscal Year Research-status Report
インシリコモデルとテンソル心電図解析による早期再分極症候群の不整脈リスク分析
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22K08217
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
岩崎 雄樹 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60398865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 清了 株式会社UT-Heart研究所, 研究開発部, 取締役 社長 (10272551)
塚田 弥生 日本医科大学, 医学部, 准教授 (20301567)
塚田 信吾 日本電信電話株式会社NTT物性科学基礎研究所, 多元マテリアル創造科学研究部, フェロー (80454205)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 早期再分極症候群 / テンソル心電図 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、テンソル心電図解析システムの基盤を作るため、デジタル心電図データの抽出方法の確立および紙媒体の心電図波形からのデジタル化を行っている。特に紙媒体の心電図データのデジタル化からテンソル心電図解析まで自動化するプログラムを作成している。正常心電図群と早期再分極症候群群のデータベース構築のための準備を進めている。既存の心電図データをもとに初期の解析を行いテンソル心電図解析プログラムの調整を行うとともに、早期再分極症候群のテンソル心電図解析を行った。また、心電図のST部分に関するテンソル心電図解析の有用性を明らかにするために、心筋虚血症例についても同様に解析を行った。テンソル心電図解析には2種類の解析方法(Separate法とBulk法)があり、両者の比較と利点と欠点についての分析を行っている。 2023年3月に第87回日本循環器学会学術集会のシンポジウムでテンソル心電図解析の概要および初期の解析結果について『Novel wearable device with Tensor ECG for Comprehensive Monitoring in the Patients with Heart Failure』という演題名で報告した。 今後は、日本人の年齢別・性別ごとの正常心電図のデータベースを作成し、テンソル心電図解析を行うことにより、各パラメーターの正常値について明らかにしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初期解析データを日本循環器学会学術集会で発表できており、おおむね計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の正常心電図および早期再分極症候群のデータベース構築に時間を要する可能性があり、令和5年度は定期的にデータ収集を行いを研究を進めていく必要がある。
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Causes of Carryover |
心臓シミュレーション解析の準備を令和4年度に実施することができず、来年度以降に持ち越しとなったため。
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