2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of innovative fibrosis-suppressing therapy by elucidating the cell origin of fibroblastic foci
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22K08228
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
坂尾 誠一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80431740)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 亮 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20791479)
関根 亜由美 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任助教 (30837414)
伊狩 潤 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50734604)
重城 喬行 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90736422)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 特発性肺線維症(IPF) / fibroblastic foci |
Outline of Annual Research Achievements |
fibroblastic fociにおける活性化筋線維芽細胞の起源は骨髄細胞であり,多能性筋線維芽細胞が存在するとの仮説をたて,その起源を明らかにし,それらの細胞を正常に操れば, fibroblastic fociへの新たな治療展開ができると考えた.本研究では,GFP発現マウスに肺移植および骨髄移植を応用し,機能解析や骨髄細胞トラッキングにより,fibroblastic fociの特徴と進展機序を明らかにする. 特発性肺線維症(IPF)の臨床課題は,線維化の病変が進行している最前線,fibroblastic foci(線維芽細胞巣)の克服である.筋線維芽細胞の障害とその修復異常が同病変のカギとなる.創傷治癒として細胞外マトリックスの産生・沈着は筋線維芽細胞がおこなうが,おもに組織由来,骨髄由来の二種類がある.さらに,上皮間葉転移(epithelial mesenchymal transition; EMT)や血管周囲細胞(pericyte)も細胞起源として報告されているが,未だ確定的な見解は得られていない.そこで我々は,「fibroblastic fociにおける活性化筋線維芽細胞の起源は骨髄細胞である」とのキー仮説を設定し,その起源を明らかにし,それらの細胞を正常に操ることで,IPFのfibroblastic fociへの新たな治療法の開発を目ざす. 本年度は、fibroblastic fociの細胞起源を明らかにするため、GFP発現マウスの肺移植および骨髄移植をIPFモデルに応用することを目標とし、骨髄細胞のトラッキングによりfibroblastic foci関連細胞(fibroblastic fociにおける筋線維芽細胞および肺胞上皮細胞,pericyte)への骨髄細胞の動員を病理学的に明らかにすることを目標にした。 しかし現状成果に結びついていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は、千葉大学においてCOVID-19の第7波、第8波の専属担当となり、本研究を実践する状況では無かった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度より国際医療福祉大学へ赴任したが、前任地の千葉大学と連携し、目標を達成するよう努力をしたい。
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Causes of Carryover |
所属施設においてCOVID-19の専従担当となり、研究実施が制限された。 今年度は実施可能と思われ、適切に使用し成果を出すよう努力する。
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