2023 Fiscal Year Research-status Report
不眠を伴う睡眠時無呼吸症候群(COMISA)のモデル動物作成と解析による病態解明
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22K08246
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
増渕 悟 愛知医科大学, 医学部, 教授 (80362771)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | circasemidian / caffeine |
Outline of Annual Research Achievements |
無周期Cry1,Cry2ダブルノックアウトマウス(CryDKO)にカフェインを慢性投与したところ概半日、概日、さらに長い周期の活動リズムがみられた(AUTHOREA 3rd revision DOI: 10.22541/au.168154926.62049890/v1)。これはアデノシン阻害によるリズム発振が考えられる。リズム周期は経時的に変化するが素早く起こる概半日から概日、または逆への変化がみられる。外から与えられた振動に対してある弦が共振するときその振動数の倍の振動数の振動にもその弦が共振することが知られているが、もしカフェインによるCryDKOの概半日、概日リズムも共振現象のような制御を受けているのであれば固有振動数が存在するのではないかと考えた。そこである概半日周期の光サイクルに十分に同調させたのち恒常暗に移す実験をした。その結果不完全ではあるが概半日リズムを示すものがみられた。これらの中には活動期成分が光同調時と逆位相の個体、活動周期光周期よりが短い個体、恒常暗移行後数サイクル経ってから発生する個体があり解釈は難しい。また概半日周期の光サイクル条件下でCryDKOにカフェイン投与を続けたところ2つの光サイクルをまたぐ活動周期を示す個体がみられた。この「概日」活動周期は持続するもの、光周期から脱同調していくもの、概半日サイクルに戻ってしまうものと様々であった。一方、このような脱同調を比較的示さず行動リズムが安定的に同調している光周期もありカフェインによるリズムの固有振動数に近い光周期に共振している可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カフェインによる無周期Cry1,Cry2ダブルノックアウトマウスに生じる活動リズムは脳内発振部位、遺伝子メカニズムなどが不明でありリズムを安定的にコントロールすることがその解明には重要であり、その条件が整いつつあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きカフェインによる無周期Cry1,Cry2ダブルノックアウトマウスに生じる活動リズムを安定的にコントロールすることがその条件を検討し、脳内発振部位、遺伝子メカニズムなどを解析する。
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Causes of Carryover |
安定した行動リズムの条件の検討に注力したため。脳内の遺伝子、生理活性物質の解析で試薬、動物などで研究費の多くを支出する予定である。
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