2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of pro-inflammatory treatment by cross-sectional control of aging lung metabolism and epigenetics
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22K08250
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大河内 眞也 東北大学, 事業支援機構, 講師 (40375035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒澤 一 東北大学, 事業支援機構, 教授 (60333788)
大石 久 東北大学, 大学病院, 講師 (60451580)
色川 俊也 東北大学, 事業支援機構, 教授 (70375179)
渡邉 龍秋 東北大学, 大学病院, 助教 (70636034)
岡田 克典 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90323104)
兼平 雅彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90374941)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 加齢肺 / 間質性肺炎 / 炎症 / ミトコンドリア / 翻訳後修飾 / STAT3 |
Outline of Annual Research Achievements |
呼吸器領域の慢性疾患の病態には、慢性炎症が関わっている。慢性炎症が亢進している病態として、加齢、糖尿病、肥満、喫煙等があるが、これらはCOVID19の危険因子と同じである。呼吸器疾患慢性炎症の制御は、呼吸器慢性疾患(間質性肺炎、COPD等)に加え、COVID-19の重症化を防ぐためにも重要である。 加齢・若年マウス肺内で発現している分子について、RNAシーケンスを用いて比較検討したところ、炎症因子においてはIL6/JAKs/STAT3系が特に亢進していることを見いだした。この系が亢進している慢性肺疾患モデルを検討したところ、マウスのブレオマイシン経気道投与モデル(間質性肺炎モデル)の肺組織においてこの系が亢進してた。 我々は、液性因子STC1(Stanniocalcin-1)の抗炎症作用について研究を継続してきた。STC1の本質的作用は、ミトコンドリアの膜電位を調整することによりカルシウムリン、クレブス回路、メチオニン、脂質、システイン代謝等に関わることである。これらの代謝は翻訳後修飾(Epigenetics)に関わる。我々は、STC1の経気道投与が、抗線維化因子SMAD7の翻訳後修飾に関わることを報告している(Ohkouchi, AJRCMB2022)。 2022年度、私たちは以下の事を明らかにした。①ブレオマイシン経気道投与モデルに対するSTC1投与は、肺組織内のIL6/JAKs/STAT3系を抑制する。②STC1は、THP1由来マクロファージのIL6/JAKs/STAT3系を抑制する。③STC1は、JAK系を抑制するSOCS分子の翻訳後修飾に影響する。これらの知見はSTC1経気道投与が、加齢肺等の慢性炎症をコントロール出来る可能性を示唆する。本年度は、STC1が肺胞内マクロファージのIL6/JAKs/STAT3系に及ぼす影響を研究する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
東北大学の専属産業医と、東北大学病院の呼吸器内科を兼務している。産業医としては、学内のCOVID19感染者の加、メンタル不調者への対応等の業務負担が増大した。呼吸器内科医としてはCOVID19への対応に対する業務負担が増大した。以上より、研究に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
共同研究者との連携を強化することにより、研究の進捗速度を上げる。具体的には山梨大学の共同研究者との連携を強化する。山梨大学で作成中のSTC1ノックアウトマウスを用いることにより、研究を加速させる。
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Causes of Carryover |
2022年度は、新型コロナ感染症対応のため研究に費やす時間が減少してしまい、当初の計画の進行に遅れが生じている。そのため次年度使用額が生じた。本年5月以降から、新型コロナが5類感染症に指定され、当方の余裕が出てきたため、2023年度は2022年度の予定と合わせ実験を行い、研究費を使用する計画である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Quantitative Evaluation of Changes in Three-Dimensional CT Density Distributions in Pulmonary Alveolar Proteinosis after GM-CSF Inhalation2023
Author(s)
Oda Miku、Ohkouchi S, Tode N, Handa T, Hirai T, Inoue Y, Arai T, Asakawa K, Tanaka T, Takada T, Nonaka H, Nakata K.
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Journal Title
Respiration
Volume: 102
Pages: 101~109
DOI
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