2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new combinational therapy with immune checkpoint blockade and live biotherapeutic products for advanced lung cancer
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22K08256
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
冨田 雄介 熊本大学, 病院, 講師 (90648619)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Keywords | 腸内細菌叢 / 腫瘍免疫 / CBM588 / T細胞 / 肺癌 / プロバイオティクス / 免疫チェックポイント阻害剤 / がん免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
酪酸菌CBM588と腫瘍縮小効果、無増悪生存期間、全生存期間、免疫関連有害事象との関連を明らかにするため、熊本大学病院呼吸器内科にて治療を受ける進行肺癌患者を対象とし、CBM588によるICIの抗腫瘍効果の増強作用を前向き観察研究(UMIN000043045)を進めている。CBM588による腸内細菌叢変化と抗腫瘍効果との関連解析を行うため肺癌患者の糞便保存を進めている。また、CBM588が全身免疫システムへ及ぼす影響を解析するため末梢血液サンプルの保存も進めている。新型コロナウイルス感染症蔓延の影響もあったことから、前向き試験への症例エントリーは現時点で106症例にとどまっているが、検体保存、臨床試験への患者登録は概ね順調に進んでいる。 2022年度は、プロトンポンプ阻害剤(PPI)が免疫チェックポイント阻害剤(ICI)による治療を受ける肺癌患者へ及ぼす影響について研究を進め解析結果を報告した。またCBM588がPPIにより低下したICIの効果を改善させることができるのか解析を行い成果を報告した。保存した検体の初期解析を行い、プロトンポンプ阻害剤(PPI)や抗菌薬が担癌患者の腸内細菌叢へ与える影響、CBM588が担癌患者の腸内細菌叢へ及ぼす影響を評価し研究成果を報告した(Oncoimmunology. 2022 May 27;11(1):2081010. )。さらには診断時の肺癌組織を用いて多重蛍光免疫染色を行い、自動画像解析ソフトStrata Quest (Tissue Genetics)を使用し腫瘍浸潤免疫細胞の定量解析を行った。腫瘍浸潤免疫細胞の腫瘍実質、腫瘍間質内の局在も定量評価し、導入した技術で組織検体の腫瘍免疫微小環境の定量評価が可能であることを報告した(nt. J. Mol. Sci. 2022, 23(22), 13723)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響下で診療制限、研究制限がある中であったが、症例は現時点で100症例以上登録できている。便検体、血液検体の保存は比較的順調であり、さらには保存したがん患者検体から菌叢解析、腫瘍免疫微小環境解析、末梢血免疫サブセット解析が可能であることを初期解析で確認できている。その研究成果の一部は2022年度に研究論文として3件報告できている(Int. J. Mol. Sci. 2022, 23(22), 13723、Oncoimmunology. 2022 May 27;11(1):2081010.、Am J Respir Crit Care Med. 2022 Nov 15;206(10):1299.)。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、次年度も熊本大学病院呼吸器内科にて治療を受ける進行肺癌患者を対象とし、CBM588によるICIの抗腫瘍効果の増強作用を前向き観察研究(UMIN000043045)で評価するため症例集積を進めていく。保存された血液検体からフローサイトメトリーを用いて末梢血単核球細胞(PBMC)中のT細胞サブセット、単球サブセット解析を行う。T細胞の傷害活性・増殖能、メモリーT細胞サブセット、免疫チェックポイント分子などの機能マーカー解析を含む合計50パラメーターを評価し、CBM588投与による末梢血免疫細胞への影響を明らかにする。免疫サブセット解析結果と腸内細菌叢解析結果、抗腫瘍効果との関連解析を行い、CBM588が免疫システムに及ぼす影響と臨床効果との関連を明らかにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症蔓延の影響から研究制限、臨床診療制限があり、患者登録が予定よりも遅れたため検体保存やフロー解析への支出が少なくなり次年度使用額が生じた。次年度は2022年度に保存した検体からフローサイトメトリー解析やシングルセル解析を進めていく予定である。
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Research Products
(5 results)