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2022 Fiscal Year Research-status Report

自己免疫性肺胞蛋白症に対する全肺洗浄の作用機序を理解するための基盤研究

Research Project

Project/Area Number 22K08284
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

坂上 拓郎  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00444159)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords自己免疫性肺胞蛋白症 / 抗GMCSF抗体 / 全肺洗浄 / 単球
Outline of Annual Research Achievements

本課題の目的は、肺胞蛋白症における全肺洗浄が効果を発揮する意義を解明するところにある。そのために、全肺洗浄による末梢血中の単球プロファイルの変遷と、周囲環境である血中サイトカインプロファイルを検討を進めることとしている。
令和4年度には当施設で収集した自己免疫性肺胞蛋白症例3例の全肺洗浄前、2日後、7日後のPBMC検体をCD14、CD16蛍光抗体で標識しフローサイトメーターにて解析を行った。解析途上であるが、以前に予備検討で行った際同様に、全肺洗浄直後に古典的単球として分類されるCD14+、CD16-の集団の一過性の増加を見、その後速やかに定常範囲に戻ることを確認した。現在、それらのタイミングでの単球のバルク遺伝子発現解析を進めているところである。また、肺内に分布するマクロファージの解析をこころみている。過去に、肺胞蛋白症例の白濁した洗浄液より細胞成分を解析に耐えうる状態で採取してくるための確立された方法はない。そこで密度勾配分離法をアレンジすることにより、顕微鏡画像的には周囲のデブリ成分をほぼ除去した細胞を単離することを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

検体は既に包括同意のもとに施設内に集積されているが、令和4年度には新型コロナウイルス感染症対応に忙殺され、研究遂行のペールが遅れたことが最大の要因である。

Strategy for Future Research Activity

令和5年度には新型コロナウイルス感染症の感染症法での取り扱いも変更となることからエフォート配分を適正化できるものと考えている。集積症例のバルクRNA解析を外部委託で進めデータ解析を行う。また、血清プロファイルについても同様に委託検査にて進めていく計画としている。

Causes of Carryover

令和4年度には新型コロナウイルス感染症対応にてエフォート配分が研究に多く割くことが困難であった。令和5年度には適正なエフォート配分として研究計画を遂行することとする。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 肺胞蛋白症の全肺洗浄における安全性の検討 吸収性無気肺作成(degassing)後の最低SpO2は術中低酸素を予測できる2022

    • Author(s)
      吉田 知栄子, 石村 達拡, 石丸 裕子, 一安 秀範, 山本 達郎, 坂上 拓郎
    • Organizer
      第62回日本呼吸器学会学術講演会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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