2022 Fiscal Year Research-status Report
Search for MYC-related biomarkers for lung neuroendocrine neoplasms
Project/Area Number |
22K08288
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
猶木 克彦 北里大学, 医学部, 教授 (40265806)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 肺癌 / 肺神経内分泌腫瘍 / MYC / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
肺神経内分泌肺腫瘍に関して検体収集を行っているが、コロナ禍の影響もあり進捗が緩徐であり、神経内分泌腫瘍の特徴をもった肺癌細胞株を用いた検討を行っている。MYCファミリー転写因子であるMYC、MYCL、MYCNに関して検討する方針とし、Cancer Cell Line Encyclopedia (CCLE) などのパブリックデータベースを用いて、肺癌細胞株におけるMYCファミリー転写因子発現および神経内分泌的特質に関して検討を行った。 MYCファミリー転写因子として、MYC、MYCL、MYCNが知られているが、MYCNは神経や神経内分泌組織に関連しており、これまで肺神経内分泌癌における役割は十分には明らかにされていない。このMYCNに関連した肺癌細胞株をパブリックデータベースを元に抽出し、MYCNが高発現である細胞株を複数入手した(NCI-H526,H2106、他)。これらの細胞株において、細胞増殖能などを含め基礎的な特徴の検討を行っている。また、これまでの文献や研究をまとめて、日本肺癌学会が発行している学会誌に総説を発表し(「小細胞肺がん・肺神経内分泌がんにおける分子サブタイプの検討」肺癌62(4): 286-291, 2022.)、本研究分野の現状を研究者へ紹介することに努めた。 引き続き、細胞株を用いて、MYCファミリー転写因子のノックダウンや過剰発現の系を確立し、肺神経内分泌癌のおけるそれらの転写因子の重要性に関して検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
神経内分泌肺腫瘍に関して検体収集を行っているが、コロナ禍の影響もあり進捗が緩徐であるため、in vitroの実験として、複数の肺癌細胞株(MYCがん遺伝子高発現細胞株など)を用いた検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、肺神経内分泌腫瘍の検体収集を行っていくとともに、複数の肺癌細胞株でのin vitroの実験系を進めていく。MYCファミリー転写因子であるMYC、MYCL、MYCNの関与が考えられる肺神経内分泌癌細胞株などを用いて、それらの癌遺伝子をノックダウンもしくは過剰発現した系での検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
本年度は細胞培養系において基礎的な特質の検討を行うとともに、ノックダウンや過剰発現の実験系を確立するため基礎的な検討を行った。今後のさらなる発展的な検討を翌年度以降に行う必要があるため、次年度以降に持ち越した。
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Research Products
(1 results)