• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

Elucidation of tumor microenvironment in Extramammary Paget disease

Research Project

Project/Area Number 22K08408
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

浅井 純  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50438222)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords乳房外パジェット病
Outline of Annual Research Achievements

乳房外パジェット病患者の腫瘍組織より分離、培養した乳房外パジェット病がんオルガノイドを用いて、昨年度に引き続きmiR-31, STAB2が乳房外パジェット病の浸潤、増殖に与える影響を検討した。まずlipofectamine、BLOCK-iT ALEXA Flour Red Fluorescentを用いてがんオルガノイドにおける遺伝子導入効率をさまざまな条件下で検討した。
DMEM培地を用いて培養した場合、がんオルガノイド内にRed fluorescentが観察されなかったが、HuMedia-KG2培地を用いて培養した場合、がんオルガノイド内に少量だがRed fluorescentが観察された。次にmiR31-5p mimic, miR31-3p mimic, negative controleをlipofectamineを用いてがんオルガノイドにtransfectionし、c-Myc, Cyclin D1, STAB2のmRNAの発現を測定した。c-Myc, CyclinD1はmiR31-5p, miR31-3pのtransfection群ともに発現の増加はみられなかったが、STAB2はmiR31-3pのtransfection群で有意な増加がみられた。
続いて、miR31をtransfectionしたがんオルガノイドを用いてinvadopodia assayを実施したところ、miR31-5pの遺伝子導入群でinvadopodiaの低下がみられた。miR31はいくつかのがん種において上皮間葉転換・浸潤・転移を阻害することが知られているが、乳房外パジェット病においてもinvadopodiaを抑制することで浸潤を阻害する可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究に用いるがんオルガノイドが少なくなり、研究を遂行するためのがんオルガノイドを増やすため、時間がかかったため。また、乳房外パジェット病の三次元培養モデルの作成を試しているが、条件設定がうまくいかず、実験に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

乳房外パジェット病の浸潤メカニズムを解明するために必要となる3次元培養モデルの開発に最優先で取り組む。そして実験を効率よく行うためには大量のがんオルガノイドが必要であり、培養条件やオルガノイドの継代方法の効率化をすすめる。
そしてmiR31をはじめとするエクソソームの発現制御が乳房外パジェット病の新規治療につながる可能性について、引き続き検討していく。

Causes of Carryover

実験に必要ながんオルガノイドのストックが少なくなったため、マウス移植による継代を行い、オルガノイドを増やす必要があった。がんオルガノイドの継代には時間がかかるため、その間、研究の進捗に遅れが生じ、試薬の購入が予定より少なくなったため、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、オルガノイドの培養、継代、遺伝子導入実験、マウスを用いた動物実験等に必要な消耗品として使用する予定である。

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi