2023 Fiscal Year Research-status Report
Development of a new test method for atopic dermatitis based on skin microstructure
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22K08418
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
青山 裕美 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90291393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小出 哲士 広島大学, ナノデバイス研究所, 准教授 (30243596)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 感作 / 発汗 / アナフィラキシー / アトピー性皮膚炎 / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス発汗障害モデルを確立し、ハプテン繰り返しモデルを用いて発汗障害が感作を誘導することとADモデルになることをJOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGYに受理された。Hironobu Ishimaru,Kenta Nakamoto,Mariko Yamane,Takenobu Yamamoto,Keisuke Kitakaze,Yasuhiro Takenouchi,Kazuhito Tsuboi,Yasuo Okamoto,Yumi Aoyama Sweat Protects against Contact Hypersensitivity: Transient Sweat Suppression Compromises Skin Barrier Function in Mice.JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY 2024 現在、同じ発汗障害モデルを用いて卵白アルブミンに対する感作実験を行い、発汗障害モデルでのみ感作が成立し、繰り返し感作することで即時型のFood allergyモデルを作ることができた。これらの反応が、高湿度環境でキャンセルされ、保湿をすることで食物感作を抑制できることをを見いだした。発汗障害モデルマウスの繰り返し感作時にはproinflammatory cytokines、アラーミンが発現し、Th2型のサイトカインやTH17 axisが誘導されることを見いだした。現在、single cell 解析、フローサイトメトリーの手技を用いて、関与する細胞を同定し、この反応にcriticalに関与するkey cytokineを探索中である。 アトピー性皮膚炎(AD)の前腕内側でImpression mold法を行い、自動解析法をつかってスキンラフネスと発汗障害の定量を行うことが精度高く実行できるようになった。これを用いてADをクラスター分類し、予後や改善を予測することができそうである。また、クラスター分類と病態との関連を推察するために、角層サイトカインを検討している。成果の一部を国際学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
動物実験モデルが完成し、成果がHironobu Ishimaru,Kenta Nakamoto,Mariko Yamane,Takenobu Yamamoto,Keisuke Kitakaze,Yasuhiro Takenouchi,Kazuhito Tsuboi,Yasuo Okamoto,Yumi Aoyama Sweat Protects against Contact Hypersensitivity: Transient Sweat Suppression Compromises Skin Barrier Function in Mice.JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY 2024に受理された。現在、アトピー性皮膚炎を対象に行った臨床研究を論文作成中である。
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Strategy for Future Research Activity |
アトピー性皮膚炎を対象に,発汗障害とスキンラフネスでクラスター分類をおこなう。クラスター別に、予後や、治療反応正を後向き研究の成果を臨床研究を論文作成中である。発汗障害マウスモデルを対象に、食物感作と発汗障害の関連性を証明し、論文化する。これらの内容は、国内外の学会で報告した。今後、我々は、発汗障害がアレルギーの成立を促進することとその機序を解明し、成果を国際的に認知されるように努力していく。
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Causes of Carryover |
年度末に行った実験に関連する物品費が予定より安価に抑えられたため次年度使用額が生じた。次年度の使用額は、PCR試薬を購入し、角層mRNA解析に使用予定である。
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