2022 Fiscal Year Research-status Report
生体ヒト組織で受容体の新規標識法を用いた自律神経効果器応答のイメージング解析
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22K08429
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中島 輝恵 神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (60768670)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | ヒト汗腺 / 汗の運搬 / 発汗メカニズム / アセチルコリン受容体 / 動態観察 / ライブイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
エクリン汗腺は皮膚表面に水分を分泌することで、その水分の蒸発熱を利用して体表から余分な熱を取り除く、ヒト特異的な体温冷却器官である。しかし、汗運搬メカニズムについて未だ明らかになっていない。エクリン汗腺は筋上皮細胞に囲まれているため、収縮するであろうと考えられている。これまでに研究代表者は、複雑なコイル構造を維持した状態でのエクリン汗腺サンプルを用い、生体標識法とライブ観察技術を組み合わせることで、汗腺の収縮を実証した。さらに、確立したライブ観察法と受容細胞の可視化法を組み合わせることで、汗腺の収縮メカニズムをより詳細に明らかにすることを目指した。特に、発汗を誘発するアセチルコリンの受容体に着目し、汗腺における受容体の発現箇所についてRNAの定量分析をおこなった。ライブ観察で使用できる受容細胞の標識プローブの開発に着手した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
並行して行う予定であったカルシウムイメージングにおいて、汗腺全体ではなく、部分的にカルシウムインジケーターが取り込まれるようにプロトコルを変更し、ライブイメージングの改良に成功した。また、受容体の特定に成功した。そのため計画は順調に進捗していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した抗受容体抗体を用いて生体汗腺におけるアセチルコリン受容体の汗腺の構造内での配置、および受容細胞を起点とした収縮伝播メカニズムについて解明する。そのために、3次元構造を維持したままの汗腺構造を抗体標識し、汗腺の構造との関連性について観察する。受容体発現細胞に着目しライブ観察を行うことで収縮の伝播様式など動態を観察する。
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