2023 Fiscal Year Research-status Report
汎発性膿疱性乾癬続発性有棘細胞癌に共通な新規IL36RN遺伝子変異の役割の解明
Project/Area Number |
22K08443
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
金澤 伸雄 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90343227)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 皮膚炎症と発癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に和歌山県立医科大学から導入したIL36RN 遺伝子のGPP関連ファースト変異と新規セカンド変異の一方あるいは双方を含むノックインマウスの繁殖を行ったが、ジェノタイピング法の確立に時間を要し、結局PCRで得たバンドをシーケンスにかけることで確認することができるようになった。それからようやくホモ同志を掛け合わせてある程度の数が増えたため、耳介にイミキモドを外用して腫脹の経時的変化と炎症浸潤細胞の検討を行った。ただ、一方の変異しか入っていないマウスが十分に増えておらず、繁殖にまだかなりの時間を要すると見込まれることから、少数のマウスを用いて皮膚発癌のパイロットスタディを開始している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
導入マウスのジェノタイピング、繁殖に時間を要し、まだ十分なマウスが確保できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスモデルを用いた発癌実験にまだ時間を要することが見込まれることから、パイロット実験と同時に、ノックインマウスから初代培養ケラチノサイトを作成し、IL-36を含む各種刺激による炎症・増殖シグナルの検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
マウスの繁殖が進まず細胞実験、マウス実験ともに計画より遅れ、研究費の支出も少なかった。今後必要なマウスが揃えば、実験を加速していく予定である。
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