2022 Fiscal Year Research-status Report
急性骨髄性白血病をターゲットとした二重標的キメラ抗原受容体T細胞の開発
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22K08449
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
花井 藍子 (長谷川藍子) 信州大学, 医学部, 助教(特定雇用) (50612800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅澤 公二 信州大学, 総合理工学研究科, 助教 (00609258)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | キメラ抗原受容体 / 急性骨髄性白血病 |
Outline of Annual Research Achievements |
抗原消失による再発に対する解決策として二重標的CAR-T細胞の戦略が必要とされる。これまで当研究グループで開発されたCD116を標的とするGMR CAR-T細胞に加えて、もう一つの抗原認識部位を搭載したCAR-T細胞の開発を目指す。コンピューターシミュレーションによりCD123のリガンドであるIL-3変異体の分子設計を実施した。IL-3とIL-3受容体α鎖との複合体の立体構造をもとにIL-3野生型よりIL-3受容体α鎖結合の弱い変異体、同程度の変異体、強い変異体の候補を予測した。まずIL-3内のすべてのアミノ酸を1点変異させ、簡易的なエネルギーを計算し、点変異候補を見出した。さらに点変異候補から複数変異候補を選び、より精度の高いエネルギー計算を実施して、候補品を提案した。選定されたIL-3候補配列をCARプラスミドに組み込み、CD123 CARプラスミドを作製した。作製したプラスミドを用いて、健常人ドナーから採取、分離したヒト末梢血単核球(PBMCs)にエレクトロポレーションにより遺伝子導入、培養を実施して、CD123 CAR-T細胞を作製しフローサイトメトリー解析によりCD3陽性率とCAR陽性率を測定した。CD123 CAR-T細胞の抗腫瘍活性を測定するためにAML腫瘍株との共培養試験を実施した。培養3~5日後に共培養した細胞を回収しフローサイトメトリーにより腫瘍細胞数を解析したところ、培養したCD123 CAR-T細胞は優れた抗腫瘍活性を有することが明らかとなった。本研究によりAMLに対する二重標的CD123-GMR-CAR-T細胞作製のための抗原認識部位の選定に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二重標的細胞作製のための優れた新規抗原認識部位を選定できおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
正常細胞への毒性の解析(In vitro骨髄・末梢血毒性試験)と、マウスゼノグラフトモデルによるIn vivo薬効評価を実施する。
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Causes of Carryover |
コンピューター購入の余剰分を翌年度に回すため
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