2022 Fiscal Year Research-status Report
Exploring lineage determining factors for human megakaryocytes or erythroid differentiation in patients with JAK2 V617F by a novel fluctuation-based methodology
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22K08450
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
永春 圭規 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80883462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 由香 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00456732)
小嶋 泰弘 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (00881731)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 骨髄増殖性腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
Repository data[GSE156644]を用いてR(Seurat version3, CellChat)による、ヒト骨髄内の非血液細胞(CD45陰性細胞)を対象としたsingle cell RNA sequencingによる2次および3次解析を行った。 この結果から、骨髄線維症患者に特有の非血液細胞(骨髄ストローマ細胞)のレパートリーが線維症が進行するにつれて変化していくことを明らかにした。 また、骨髄増殖性腫瘍患者に於いて特有の発現パターンを認める標的タンパク「A」を同定した。実臨床検体を用いて解析したところ 骨髄増殖性腫瘍患者に於いては正常患者あるいは骨髄不全患者と比較して、標的タンパク「A」の分布および発現量に変化を認めた。 さらに実臨床検体として患者血清および、骨髄検体の検体について、標的タンパク「A」の発現レベルを解析している。今後は多重染色を用いて、非血液細胞の分布と標的タンパク「A」の分布について、空間的な関連性を検索していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
大学への機器導入の遅延により研究に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
骨髄増殖性腫瘍における免疫染色・免疫多重染色を用いて、標的タンパクAの発現分布tについて解析を進める。また、ELISAを用いて標的タンパクAの定量にも成功しており、患者血液検体と臨床経過をと都合させ、解析を行っていく。
上記の内容については2024年度の日本血液学会、米国血液学会での公表を予定していく。
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Causes of Carryover |
理由)single cell RNA sequencingによる解析が当初より少額で実施できたため。 使用計画)single cell RNA sequencingによる解析にて見出しつつある標的タンパクについて実臨床検体を用いた解析を予定しており、同研究に使用する。
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