2024 Fiscal Year Annual Research Report
リウマチ性疾患における自覚症状に神経可塑性が及ぼす影響の検討
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22K08551
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| Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
野田 健太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30547914)
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| Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 中枢性感作 / シェーグレン症候群 |
| Outline of Annual Research Achievements |
これまで関節リウマチにおける中枢性感作症候群の疫学的特徴、D2T-RAにおける中枢性感作症候群の影響を検討してきた。また、皮膚筋炎、多発筋炎、全身性エリテマトーデス、血管炎症候群における筋痛と炎症細胞の局在と筋内、筋膜内の感覚神経の分布との関連性を検討してきた。 本年度はシェーグレン症候群患者における中枢性感作症の検討を行った。シェーグレン症候群患者39名に中枢性感作の症状を評価する質問票であるcentral sensitization inventory(CSI)を用いて中枢性感作による症状(central sensitivity syndrome:中枢性感作症候群)を評価した。その結果、シェーグレン症候群患者の20.8%に中枢性感作症候群を合併した。また、中枢性感作症候群はESSDAIではなくESSPRIつまり自覚症状と関連していた。また、自覚症状のうち特に痛み、抑うつがCSI scoreと独立して関連していた。さらにシェーグレン症候群患者の身体的、社会的健康度の低下とCSI scoreが関連していた。これらの結果により本邦のシェーグレン症候群における中枢性感作症候群の頻度は諸外国と比較し低いものの他のリウマチ性疾患と比較し極めて高いこと、疾患活動性よりむしろ、痛みや抑うつと関連し、健康関連QOLを低下させることが明らかとなった。シェーグレン症候群患者における中枢性感作症候群の成因は現時点で不明で有り今後そのメカニズムについての更なる検討が必要と考えられた。
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