2023 Fiscal Year Research-status Report
Epigenetic analysis of viral and host factors for the regulation of X4 HIV-1
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22K08602
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
前田 洋助 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (30284764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
刈谷 龍昇 神戸学院大学, 薬学部, 講師 (40757663)
近田 貴敬 熊本大学, ヒトレトロウイルス学共同研究センター, 特任講師 (60749711)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | HIV-1 / CCR5 / CXCR4 / coreceptor |
Outline of Annual Research Achievements |
HIV-1の感染は補助受容体(コレセプター)としてCCR5を利用するR5ウイルスによりヒト-ヒト間の感染が成立し、その後感染後期にCXCR4を利用するX4ウイルスが出現し、病態の悪化と関連すると考えられてきた。しかし麻薬常用感染者ではX4ウイルスを介したヒト-ヒト間の感染も指摘されているため、令和4年度では麻薬常用HIV-1感染者におけるHIV-1のコレセプター利用性について、次世代シークエンサーを用いて解析した。結果、R5とX4ウイルスの混合感染症例の割合が,R5ウイルスやX4ウイルス単独感染症例に比較して、38.9% と高率であることが判明した。 そこで令和5年度は、混合感染と病態との関連について解析したところ、混合感染では血漿中のウイルス量がR5ウイルスやX4ウイルス単独感染例に比較して有意に高値であることが判明した。CD4陽性T細胞数も有意差はなかったが低値であったことから、麻薬常用感染者においてはR5ウイルスとX4ウイルスの混合感染は病態悪化と関連していると考えられた。 そこで性交渉感染者においても混合感染が同様に起こっているのかどうか、次世代シークエンサーを用いて解析した。32例の感染血漿を用いた解析から,R5とX4ウイルスの混合感染の割合は全体の20.7%で、麻薬常用感染者よりは低率であることが判明した。一方、血漿中のウイルス量は混合感染と単独感染では統計学的有意差は認められなかった。このことは性交渉感染者における混合感染は、X4ウイルスの出現時期が感染後期であるため、ウイルス量の増大をもたらさない可能性が考えられた。 また令和5年度は、混合感染のウイルス量増大の機序解明のため、R5ウイルスとX4ウイルスにそれぞれ異なるレポーターを搭載した感染性クローンを作製したが、感染性が低いことが判明したため、現在感染性ウイルスクローンの改変を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
感染に使用するレポーターウイルスの感染性が低いため、混合感染によるウイルス増大機序を解明することができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
経時的に経過が追える症例を選択して、混合感染が感染経過とともにどのように推移していくのか解析する。またレポーターウイルスの感染性を上げるためにレポーターを挿入する位置とフレームを調整する。
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Causes of Carryover |
異なるレポーターを搭載したR5とX4ウイルスの感染性クローンを作製したが、感染性が低かったため、細胞、さらには免疫不全マウスを使用した実験が出来ずに、そのための予算が余ってしまった
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[Journal Article] Turkish Plants, Including Quercetin and Oenothein B, Inhibit the HIV-1 Release and Accelerate Cell Apoptosis2023
Author(s)
Tahara Y, Fujita M, Zhang T, Wang D, Tateishi T, Togami A, Nyame P, Terasawa H, Monde N, Appiah-Kubi J, Ofotsu Amesimeku W, Alsaadi DHM, Wada M, Sugimura K, Gezici S, Ciftci H, Karahan F, Sekeroglu N, Otsuka M, Sawa T, Maeda Y, Watanabe T, Monde K
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Journal Title
Biological and Pharmaceutical Bulletin
Volume: 46
Pages: 1535~1547
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] サブタイプA/E HIV-1感染麻薬常用者におけるR5ウイルスとX4ウイルスの混合感染の解析2023
Author(s)
前田洋助, 近田貴敬, 竹村太一郎, 寺沢広美, Giang Van Trang, 久世望, Trung Vu Nguyen, Kinh Van Nguyen, 澤智裕, 長谷部太, 滝口雅文
Organizer
第70回日本ウイルス学会学術集会
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