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2022 Fiscal Year Research-status Report

The impact of simultaneous microbiota transplantation on the outcome of living donor liver transplantation from the same donor

Research Project

Project/Area Number 22K08696
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

高槻 光寿  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80380939)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Keywords腸内細菌 / 肝移植
Outline of Annual Research Achievements

腸内細菌は、現在様々な病気に関係することが知られており、細菌やウイルスなどの外敵から身を守る『免疫』にも影響することが明らかとなっている。肝移植では重い病期にかかった肝臓を全て摘出し、他人の肝臓を移植するため、同様に異物と認識する『拒絶反応』が起こるため抵抗力を弱める『免疫抑制剤』が必要であるが、一生飲み続けねばならず、抵抗力低下による感染症などの副作用が多いことが問題となっている。
一方、腸と肝臓は『門脈』という血管でつながっており、腸で吸収された栄養などの物質はほぼ全て肝臓に流れていく。重症肝臓病の患者は腸内細菌叢が健常人と比較して乱れていることが明らかになっているため、あらかじめ腸内細菌を肝臓を提供する方(ドナー)と同じにしておけば免疫がうまく調節され、感染症も拒絶反応も強く起こすことなく経過するのではないか、と考えた。そこで、ドナーの方の便を手術前に採取し、患者(レシピエント)の腸内に注入して腸内細菌叢をドナー由来のものに整えた上で肝臓を移植する研究を計画した。今回の研究では『生体肝移植』という生きた方をドナーとして行うため、あらかじめ説明と同意を得たうえで計画的に行うことが可能であり、便の注入(便移植)についても偽膜性腸炎や、潰瘍性大腸炎などの腸疾患に有効であることが証明されている安全で確立された手法である。
以上のことから、このたび10例を目標としてドナーから便移植を行い、その後同じドナーから生体肝移植を行うことによって拒絶反応や感染症を起こさずに良好な経過を得ることができるか否かを明らかにする研究を計画した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初、年間10例程度の生体肝移植を行えると見込んでいたが、新型コロナなどの影響からか対象となる患者が現れず、研究そのものが行えなかった状況にあった。

Strategy for Future Research Activity

本年度に入り対象となりうる患者が数例出現しており、同意が得られれば計画通りに行っていく予定である。

Causes of Carryover

令和4年度は新型コロナなどの影響からか対象となる症例が出現せず、予定使用額を大きく下回ることとなった。今年度はすでに対象候補者が数例あり、予定どおりの使用となる見込みである。

URL: 

Published: 2023-12-25  

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