2022 Fiscal Year Research-status Report
クローン病術後抗TNFα抗体維持療法の有効性と安全性に関する検討
Project/Area Number |
22K08768
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中山 吾郎 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90422782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 健史 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (10709091)
梅田 晋一 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40901939)
中村 正直 名古屋大学, 医学部附属病院, 准教授 (60467321)
服部 憲史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70744051)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Keywords | クローン病 / 炎症性腸疾患 / 抗TNFα抗体 / ウステキヌマブ / 術後寛解維持療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
クローン病は小腸・大腸を中心とした消化管に慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性腸疾患であり、厚生労働省より特定疾患に指定されている。現在クローン病を完治させる治療法はなく、薬物治療により活動性をコントロールし、患者のQoLを高めることが治療の主体である。一方で腸管切除を含む手術が必要となる症例も多く、また術後再発による再手術率が高いことは大きな問題である。本研究では難治性腸管病変に対する手術後の寛解維持療法としての生物学的製剤の再発抑制効果と安全性を臨床第2相試験として検証し、科学的根拠に基づく新たな治療戦略を創世することを目標とする。 当施設の炎症性腸疾患治療センターを中心に内科・外科共同でクローン病の難治性腸管病変に対する術後ウステキヌマブ寛解維持療法の有効性と安全性について評価を行った。2022年度は、過去に当院でクローン病に対する腸管切除・吻合術後にウステキヌマブが投与された患者のうち、術前に抗TNF-α抗体薬の投与歴があるクローン病患者(コホートA)16例、術前に抗TNF-α抗体薬の投与歴がないクローン病患者(コホートB)11例を対象として、術後1年の臨床的再発に関して後方視的に検討を行い、本研究の妥当性について検討を行った。各コホートの再発率は、19%/10%と良好であり、この結果をもとに本研究の実施計画書を作成した。2023年度は研究実施計画書を名古屋大学医学部附属病院IRBへ提出し、認可を取得の上で症例登録を開始する(予定登録数50例)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、本研究の妥当性の検証及び名古屋大学医学部附属病院IRBに提出する研究実施計画書作成を目的とし、historical dataを用いた後方視的検討を行い、本研究の実施計画書を作成した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究実施計画書を名古屋大学医学部附属病院IRBへ提出し、認可を取得の上で症例登録を開始する(予定登録数50例)。プロトコール治療(術後、2-4 週の期間にウステキヌマブを開始し、原則内視鏡的もしくは臨床的な再発が確認されるまで継続)及び内視鏡的評価を含むフォローアップは、研究代表者及び研究分担者を中心に実施する。2024年度には、主要評価項目である術後1年内視鏡的吻合部再発率について、2025年度には副次的評価項目(臨床的再発率,再手術率,各無再発生存期間,治療成功期間,有害事象発生割合等)について適宜評価・解析を行い、関連学会や論文において結果を公表する。
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Causes of Carryover |
計画は順調に進んでいる。2022年度はコロナの影響で情報収集のために現地の学会に参加できずWebでの参加となったため、旅費として計上した分が未使用となった。
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