2023 Fiscal Year Research-status Report
TGFβが誘導する大腸癌微小環境を標的とした併用療法
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22K08780
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
岡山 洋和 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20583397)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 大腸癌 / TGFβ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大腸癌を腫瘍・免疫学的微小環境(tumor immune microenvironment)に基づき、個別的な免疫療法の可能性に迫るものである。網羅的遺伝子発現プロファイリングの応用と、ゲノム・プロテオームデータの利用、免疫組織学的検証、in vitroでの解析を組みあわせることで、間質TGFβシグナルを介して、免疫担当細胞上に免疫チェックポイント分子が誘導されることを想定し併用療法の可能性を検討する。 独自の腫瘍間質プロファイリング手法を用いて多数のデータ解析を行った。大腸癌バルク組織に加え、オルガノイド・ゼノグラフトデータを応用し、間質TGFβ活性化が上記免疫チェックポイントと強く相関することを確認した。大腸癌の手術摘出標本を用いた免疫組織学的な検討、in vitroでの解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
公開データを含む複数の大腸癌コホート、高スループットのプラットフォームを用いた解析が効率的に、かつ再現性をもって当研究の仮説をサポートしている。また、免疫染色や細胞実験が進行し臨床的・機能的検討がおおむね順調に進んでいる。それらの一部は論文として発表に至った。
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Strategy for Future Research Activity |
in vitroで、癌細胞、免疫担当細胞を使用し、TGFβの意義や機能的検討を進める。免疫染色の評価手法を確立し臨床的な解析も並行して進める。
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Causes of Carryover |
これまでの研究と本研究の関連から、一般試薬、抗体などがある程度研究室内に揃っていたこと、また本年度は公開データ解析が大きな柱であったことから当初の見込みに対し新規の支出が大幅に抑えられた。次年度使用額は細胞実験や臨床サンプル処理のための各種消耗品費に充当する。
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Research Products
(8 results)
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[Presentation] Molecular subtypes of colorectal cancer2023
Author(s)
岡山洋和, 片方雅紀, 佐藤孝洋, 深井智司, 佐久間芽衣, 松本拓朗, 遠藤英成, 氏家大輔, 小野澤寿志, 藤田正太郎, 坂本渉, 齋藤元伸, 佐瀬善一郎, 門馬智之, 中嶋正太郎, 三村耕作, 河野浩二
Organizer
第123回日本外科学会定期学術集会
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[Presentation] 癌間質における TGF-βと腫瘍浸潤免疫細胞での TIM3 の発現との関連について2023
Author(s)
片方雅紀, 岡山洋和, 中嶋正太郎, 遠藤英成, 叶多諒, 佐久間芽衣, 圓谷秀哲, 深井智司, 佐藤孝洋, 金田晃尚, 氏家大輔, 小野澤寿志, 藤田正太郎, 坂本渉, 齋藤元伸, 佐瀬善一郎, 門馬智之, 三村耕作, 河野浩二
Organizer
第123回日本外科学会定期学術集会
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[Presentation] TGF β-activated tumor microenvironment in serrated colorectal neoplasia2023
Author(s)
岡山洋和, 圓谷秀哲, 松石彬, 片方雅紀, 深井智 司, 中嶋正太郎, 坂本渉, 齋藤元伸, 佐瀬善一 郎, 門馬智之, 三村耕作, 河野浩二
Organizer
第61回日本癌治療学会学術集会
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[Presentation] TGFβ活性を有する腫瘍微小環境のTIM-3とM2マクロファージへの影響について2023
Author(s)
片方雅紀, 岡山洋和, 中嶋正太郎, 遠藤英成, 齋藤勝治, 佐藤孝洋, 佐久間芽衣, 深井智司, 坂本渉, 齋藤元伸, 佐瀬善一郎, 門馬智之, 三村耕作, 河野浩二
Organizer
第61回日本癌治療学会学術集会