2023 Fiscal Year Research-status Report
STMN1を標的とした化学療法・温熱療法とのシナジーによる膵癌新規治療法の開発
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22K08792
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Research Institution | Gunma Institute of Public Health and Environmental Sciences |
Principal Investigator |
渡辺 亮 群馬県衛生環境研究所, 研究企画係, 研究員 (60738847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 範洋 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00711508)
塚越 真梨子 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60781317)
調 憲 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | STMN / 膵癌 / PIP化合物 / 温熱療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は難治性である膵癌の新規治療として、悪性腫瘍の増殖・進行におけるKey factorとして報告されているStathmin (STMN)に着目した。STMN1を標的とし、既存の化学療法・温熱療法とシナジー効果をもたらす新規の治療手法の確立を目的としている。ピロールイミダゾームポリアミド(PIP)化合物は任意の遺伝子の発現を特異的に抑えることができる次世代の抗がん化合物で、このPIP化合物を利用してSTMN1を抑制し抗腫瘍効果を証明し、抗がん剤・温熱療法に対する増感効果が得られることを証明できれば、膵癌における新規治療ツールの開発に繋がる。 昨年度、膵癌細胞株Suit-2において、STMN1抑制と温熱療法のシナジー効果を証明できた。本年度は他の種類の膵癌細胞株 AsPC5での再現性を評価した。In vitroでSTMN1標的PIP化合物投与による抗腫瘍効果(増殖抑制、浸潤抑制)を評価した。次にSTMN1標的PIP化合物と抗がん剤(パクリタキセル)の併用効果を検証し、相加効果が得られるかを検討した。また、コントロールの37℃と3時間の加温条件(43℃)で、STMN1標的PIP化合物投与による効果の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
膵癌細胞株 AsPC5においても、STMN1標的PIP化合物投与により増殖能、浸潤能の抑制効果が得られ、抗腫瘍効果が確認された。パクリタキセルとの併用では、STMN1標的PIP化合物投与により抗腫瘍効果の向上が確認された。
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Strategy for Future Research Activity |
膵癌細胞株 AsPC5に対する加温条件下でのSTMN1標的PIP化合物の抗腫瘍効果に関して確認を行う。データ整理を行い論文発表に向けて準備を進める。
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Causes of Carryover |
0
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Research Products
(1 results)