2022 Fiscal Year Research-status Report
臨床応用を目指した放射線耐性膵癌のCXCL12/CXCR4シグナルの機能解析
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22K08808
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
今藤 裕之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80790641)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 洋一 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381800)
青山 佳永 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90870535)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 膵癌 / 放射線耐性 / CXCL12/CXCR4シグナル / 浸潤 / CXCR4阻害剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは,膵癌細胞株(MIA PaCa-2, SW1990)に放射線を分割照射することで放射線耐性膵癌細胞株を樹立した.耐性株では親株と比較して,癌幹細胞マーカーであるCXCR4 のmRNA発現 および細胞膜上でのタンパク発現が亢進していることを,RT-PCR,CXCR4 ELISAおよび蛍光免疫染色で確認した.CXCR4/CXCL12シグナルは癌の浸潤に関与していることが報告されており,CXCR4の発現が亢進している耐性株と親株との間の浸潤能の変化を浸潤実験で評価した.耐性株および親株にCXCL12を投与すると浸潤能が亢進することを確認した.CXCL12は線維芽細胞が分泌することが報告されており,膵癌細胞株と線維芽細胞株を共培養すると耐性株,親株ともに浸潤能が亢進し,親株と比較して耐性株で有意に浸潤能が亢進することを確認した.また,これらの亢進した浸潤能がCXCR4阻害剤で有意に抑制されることを確認した. CXCR4阻害剤の放射線耐性に対する影響を評価する目的で耐性株および親株にCXCR4阻害剤を投与しつつ放射線照射を行い,コロニー形成能を評価した.耐性株に CXCR4阻害剤を投与すると放射線照射後のコロニー形成能の有意な低下を認めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施計画に沿って浸潤能および血管新生能の比較検討を進めているが,予想した結果が得られておらず,進捗は遅れている.
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Strategy for Future Research Activity |
浸潤能、血管新生能の比較研究を継続する.良好な結果が得られれば動物実験を開始する方針である.
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Causes of Carryover |
主に研究の物品費用として使用したが若干の余りが生じた。翌年度分として用いる計画とした。
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