2023 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
22K08811
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
吉田 寛 日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (60246999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 岳史 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
清水 哲也 日本医科大学, 医学部, 講師 (60421195)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 門脈血行動態 / 脾臓 / liquid biopsy |
Outline of Annual Research Achievements |
「血中腫瘍細胞に対する脾臓の役割の解明」に関して研究中である。脾臓は全身の生体防御機構の一部を担う臓器であるが、腫瘍細胞に対する役割に関しては、未だ十分には解明されていない。本研究では大量肝切除前に門脈塞栓術を行う消化器癌患者を対象とし、門脈塞栓時の大動脈血(腹腔動脈直上)、脾静脈血、上腸間膜静脈血、門脈血、末梢血から採取された遊離した腫瘍細胞(Circulating tumor cell: CTC)のmRNA発現プロファイルを比較することで、脾臓内で免疫細胞と腫瘍細胞がどのような反応を起こしているかを推測する。本研究により脾臓の持つ抗腫瘍作用のメカニズムが解明されれば、新たな免疫治療法の開発に繋がる可能性がある。 昨年度は準備期間として、まず改めて本研究を日本医科大学付属病院倫理委員会に申請し承認が得られた。 後述のように本研究の基盤となるliquid biopsyや門脈血行動態・脾臓に関する論文をいくつか発表した。門脈塞栓時の採血は症例数を重ねており、研究は順調に進んでいる。また尿中循環DNAを用いた研究にも着手した。尿中に循環DNAが存在することはすでに知られていたが、我々は尿20mLから採取されるcfDNA量は血漿1 mLから採取されるcfDNA量よりも多いこと、RAS変異解析を行う場合血液由来cfDNAを用いるよりも尿由来cfDNAを用いた方が精度が高いことを明らかにした。 次年度は、最終年度であるが、更に症例数を蓄積するとともに、Liquid biopsyおよび門脈血行動態・脾臓の研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の本研究の基盤となるliquid biopsyやportal hemodynamicsに関する論文として ①Iwai T, Yamada T, Yoshida H. Diagnosis of strangulated bowel obstruction using blood DNA-degrading enzyme activity. Impact 2023(2): 39-41; 2023. ②Matsunaga K, Yoshida H, et al. Clinical significance of the KRAS G13D mutation in anastomotic recurrence of colorectal cancer. Oncol Lett 25(2): 192; 2023. ③Ohta R, Yoshida H, et al. Analysis of Circulating DNA to Assess Prognoses for Metastatic Colorectal Cancer Patients Treated with Regorafenib Dose-Escalation Therapy: A Retrospective, Exploratory Analysis of the RECC Trial. Digestion 104(3): 233-242; 2023. ④Ueda J, Yoshida H, et al. Evaluation of splenic infarction ratio and platelet increase ratio after partial splenic artery embolization. J Int Med Res 51(8): 1-8; 2023. を発表し、研究は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は更に症例数を蓄積するとともに、結果をまとめて報告する予定である。
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Causes of Carryover |
2023年度の進捗状況は症例数が予定よりも少なかったため、次年度使用額が生じた
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Research Products
(12 results)